冬将軍到来、3羽カラスが行く北海道旅行
ーー1日目・後編ーー
今までは普通の観光客同様の見学コースだけど、ここからは少し違いますよ〜。
まず、地下街に潜り一言。
「暑い!!!」
地上の気温が氷点下7・8度なのに、ここは20度近くあるような感じだ!
歩いているだけで、額に汗がジワ〜とにじみ出て来る。
とりあえず、地下鉄乗り場を探すと前から黒いコートに黒いサングラスをかけた長身の男性がスタスタと歩いて来る。
私は思わず、よけてしまったがあれは映画の「マトリックス」では!?と思い拳銃を打ったら反り返るかな?と心に思ってしまった。(笑)
地下鉄乗り場を発見したけど、ちと私はトイレへ。
「、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、。」
トイレから戻ると松が居たけど、海坊主が居ないのに気ずき「あいつ、何処へ行った?」と松に聞くと、宝クジ売り場の前にいるではないか!?
また、買っていると思い、海坊主が戻るのを待ってしばらくして戻って来た。
「いや〜、ここの宝クジ売り場凄いよ!平気で現金の紙幣を人前で数えているんだもん!」
確かに関東の方ではこんな光景は見た事が無い。
ここだけなのかな!?と思い地下鉄乗り場に向かった。
次に行く所は「北海道神宮」。
別に観光名所ではないけど、三人共まだ初詣でに行っていないので、ここで済ませようと話になり行く事となった。(笑)
地下鉄、東西線で「円山公園前」で行き、そこから徒歩となる。
流石にここら辺りになると、住宅地と言った感じで静かな物です。
途中にあるケンタッキーのお店にあるカーネルおじさんの指からつららが出来ている。(笑)
しばらく歩くと、神宮内の裏手の道に出る。
ここは公園内の一部で辺りは一面、雪景色で静かなもんだけど、何故か異様にカラスが多い。不気味な位な数が居る。
そんな雪道を歩くと後ろからマウンテンバイクのちゃりが雪の中をさっそうに走って行く。
タイヤをよーく見ると、スパイクタイヤだ!
さすが北海道と言った感じだ。(よく解らんが)でも、自転車のスパイクタイヤは初めて見て感動してしまった。
そんな中、雪道を歩いていると辺りが静かなせいもあるけど、歩く度に雪が「キュ・キュ」と音が鳴る。
後で知ったけど、気温が低い時に雪道を歩くと音が鳴るらしい。
鳥居をくぐると左手の方に小さな神社が幾つか立っていたので、ためしに一つの小さな神社でお参りする事となる。
お賽銭を入れ、早速お参り。
でもこの時、本当のお参りの仕方が疑問になった。
私は二拍一礼でやったけど、本当は何だろう?
知っていたら誰か教えて〜〜。
とまあ、お参りをして道の方に戻ると、小さな木箱がある。
中を見るとおみくじと札があった。とりあえず、私らはおみくじをする事にした。
何が出るかな〜と中を開けると、「末吉」だった。
海坊主も同じみたいだ。
松は「大吉」である。
とりあえず、神宮の方に行こうと思い道を進むと、さっきから犬を連れて散歩している人達とよくすれ違う、それにしても犬はこの寒さも平気とは凄いと思う。
足の裏は冷たくないのかな?
いくら肉球があっても冷たいだろう!?と不思議に思いながら神宮の本堂前に来た。
しか〜し、何故か門が閉まっている。
時間は午後の4時半頃なのに閉まっているとは残念。
帰りは道路沿いから帰ろうと思い、正面の鳥居をくぐり歩道を歩いた。
辺りは大分暗くなって来て、車のヘッドライトが付けられており、雪も大分激しく降り初めて来た。
雪垣の間を歩くと私らは雪で、はしゃぎながら歩いていた。
しまいには、私がバランスを崩し雪垣に片腕が「ズボッ」とはまり、靴もタイミング良く脱げてしまい雪まみれ。(T-T)
そんな中突然、海坊主が「ちょと待った!!」と言い、足を止めたので、私と松が近づくと道の脇に小さな甘味屋を発見!
辺りは雪が降っているせいで暗く、その甘味屋に続く小さな道はあたかも、私らをいざなう様に脇の照明が照らされている。
そんな事を言っている内に三人共、旅の疲れもあるが少し甘い物が恋しいと言う事となり店の、のれんをくぐって店の中に入った。
店内は純和風の作りをしており女性客受けしそうな作りをしている。
私らはとにかく外気温から解放され、暖かな店内で席に座った。
いや〜、本当にこの時は天国と思ってしまう位だった。
暖かいお茶が運ばれた来て、お茶を飲みながら何を頼むか決めていたが、何か高いと海坊主は小言で言うので「味に自信があるんでしょう!?」と帰すが確かに少し高いけど、背に腹は帰られないので松は「おしるこ」・海坊主は「おしるこごぜん」・私は名前が思い浮かばないけど、パフェの器でフルーツがのっかているものです。(よく分からない)(笑)
お茶をすすりながら来るのを待っていたが、海坊主は壁によりかかりながら寝ている。(笑)
しかし、この店はちと変わっている。
何故かと言うと「風水」をやっているらしく、店内に何名か占っている。
注文を待って10分位して、ようやく頼んだのが来た。
どうやら、本格的に作っているらしく時間がかかる様だ。
松は普通のおしるこ、海坊主は餅入りのおしるこ、私はドカッとフルーツがてんこ盛りのパフェ?が来た。
味は格別に美味しい!
海坊主は調理学校を出てケーキ屋で働いていただけに、味にはかなりうるさい方なので、ここのは本当に美味しい。
でも、海坊主のは餅入りなので、暑くて箸が中々進まないらしい。(笑)
私のは凄い量だ!バナナ・キューイ・みかん・パイナップル・ブドウ・と凄い量だ!
三人共何とか食べ終えたのはいいけど、腹が膨れて夕食が心配になったと笑った。
そこのお店で1時間近く居て、外に出るといてつく寒さが頬を刺した。(T-T)
ようやく地下鉄東西線「円山公園」駅につき、そのままホテルへと向かった。
午後6時
ホテルに戻り、部屋でくつろぐと海坊主が「ビリヤード場近くに無いかな?」と聞いてきた。
海坊主はビリヤードが好きで、仕事が終わる度にビリヤード場に足を運ぶ位なのである。
私は流石に知らないので「フロントで聞いたら?」と言うと部屋の電話から、ビリヤード場の場所を聞きだし、場所を確認すると私が持って来たコピーの地図を片手に部屋を出ていった。
しかし、札幌までビリヤードをするかね!?と松と話していた。
二人して部屋でくつろぐと松も普段、旅をしないせいか?椅子の上でコックリ・コックリと寝息を立てていたので、起こして「ベッドで寝たら?」と言うと、すかさずベッドの上で寝ころんだ。
私はやる事が無いので、仕方がなくテレビを眺めていた。
テレビを見ていると知らない内に、時計の針が午後8時を指していた。
まだ、海坊主は帰って来ない。「ひょとして札幌の街に迷ったか!?」と思い携帯電話で連絡するが、留守番サービスに繋がってしまう。
おかしいと思い、寝ている松を起こし海坊主の事を話すと、松がPHSから電話するとようやく海坊主が捕まった!
「何処に居るの?」と松が聞くと丁度、帰りみたいだった。
どうやら帰り道が解らなくなってしまったらしく、タクシーでホテルに向かっているらしい。
夕飯を済ましていない私達はロビーで落ち合う事にして、外に出ようと言う事になった。
午後8時半
予定では「札幌・ビール園」に行こうと思ったけど、閉店が午後9時と聞いたので他には無いかと思い、フロントで聞くと「キリン・ビール園」なら午後10時までやっている事を聞き、外で待っているタクシーに乗り「キリン・ビール園」に向かった。
道路はまだ夕方降った雪が残り、それが夜の冷え込みで凍っていて、所々雪が盛り上がっていて、そこを走ると車が上下に揺られ凄かった!
10分位でビール園に到着。
受け付けで席を案内されると、店の中からジャズの音楽が聞こえて来る。どうやら生演奏でやっているらしい!?
席に付くとジャズの音色を聞きながら、オーダーを取った。
私は生ビールの大を頼み、松と海坊主は海外のビールを頼んだ。
オーダーが来るまで、音楽に耳を向けると中々凄い!バスの音が骨のズイまでズンズンと響き、それに合わせピアノやトランペット等の楽器が重なり、何とも言えない生演奏である。
ビールが運ばれると、とりあえずかんぱ〜い!!
続けて、ジンギスカンが運ばれて来た。
ジンギスカン鍋に火が通るのを待ちながら、松と海坊主のビールを試し飲み。
松が頼んだビールは水ぽいビールで、海坊主のビールは苦味が少ないビールだった。
私はやはり日本のビールが良いと思い、ジョキを持ち上げ飲んだ。
火が通り始めたので固形油で油を敷き、野菜を先頭にもやし・肉と入れて焼けるのを待った。
焼き上がると三人して、箸でつついた。
食べて・飲んで・さらに食べて・飲んで・さらに飲んでと言った感じで食が進むと、腹一杯になってしまった。(笑)
食べ終えると、いつのまにか時間が閉店時間となり、外に出た。
帰りもタクシーと海坊主が叫んでいたが、酔いを少し覚ます為に徒歩で行く事にした。
三人共頬がビールで赤くなっていたが、海坊主だけは頭全体まで赤い、湯でタコ状態だった。(笑)
途中歩いて雪に頭突っ込んだら酔いが覚めるんじゃない!?
冗談まじりに言った途端、海坊主が側道に積まれた雪に頭を突っ込んだ!
「!?」私と松は驚愕した。
雪の中から頭を出した途端、「さみい〜〜!!」と頭の雪を振り払ったけど、雪の冷たさと風でさらに寒かったらしい。(笑)(笑)
私はポケットからハンカチを取り出して、海坊主の頭を拭いてやりながら「お前、頭剃っているんだから、寒いの当たり前だろ!」と言いながら、拭いてやった。
途中でコンビニに寄り、飲み足らないのでビールを買って行く事にした。
買い終えてホテルまで戻り、部屋でビールを開けて再び「カンパ〜イ!」と言いビールを飲み終えると、海坊主は風呂に入った。
一日目終了、、、、
と行きたいが、この後札幌の街で騒ぎが起こった!
海坊主が風呂に入っている間、私と松は外に出て夜の札幌を見ようと思い、ホテルを出て旧道庁に足を運んだが、なにやら消防車のサイレンがこだまする。
サイレンの音は近くで止まったので、ちょいと足を運んで見た!
消防車・救急車等が集まっているので、「火事かな?」と思い消防隊員の向かうビルに目を向けるが、火の手どころか煙が見えない、「ボヤかな?」と少し安心したが、再び消防車が動き出した。
なんにせよ火事がなかった良かったと思い、札幌駅回りでホテルに戻ろうとして、通りに出ると消防車の数が6台も居て、救急車も2台も道路に止まっている。
歩道を歩くと、消防隊員がゴミ箱の中とかをくまなく探している。
「ひょとして、爆弾か?」と思いすぐにその場を去った。
だって、恐いだもん!
ホテルに戻ると、海坊主は風呂から上がり部屋で待っていた。
とにかく、ビールを飲み交わし夜が更けていった。
私は旅の疲れと酔いの為、すぐにベットに入りのび太君みたいにすぐに寝てしまった。
ちなみに消防車等は1時間近く、道路に止まっていたらしい。
北の一日目は終了。
二日目・小樽偏へ