今回は中学時代から腐れ縁の友人2人を引き連れて北海道の札幌&小樽旅行となりました。

登場人物の紹介。

一人目はスポーツ好きでしかもギャグを飛ばし続けていて、それが最近頭を丸めてしまいギャグの幅がさらに広がった奴です。
ここでは人物名を
「海坊主」
と命名。

二人目、外見は中々良いですが、いかんせん!

身長が私とほとんど変わらないのが欠点ですが、本人いわく歌って・踊れるギタリストだそうです。

こやつも意表を付いた笑いを飛ばしてくれるので侮れないです。

ここでは「松」と命名。

そんな私を含め、計3名の3バカトリオが織りなす、笑いと失敗の北の旅路を紹介していきます。

ここで載せている写真は「写真の小道」で拡大して載せています。

尚、写真を載せているので、表示に多少の時間が掛かる事はご了承下さい。m(_ _)m

 

2000年2月16日午前5時。

私は待ち合わせの為、川崎駅の改札口にある時計台で一人ボーっと他の二人を待っていた。

5時30分に羽田行きの直通バスに乗り込む為に待ち合わせをしたのはいいけど、中々他の二人が来ない!

仕方がないので、とりあえず松に電話してみる事にした。

「おはよう!起きているかい?」

「大丈夫・大丈夫。今そっちに向かっているから。」

それを聞いて私は安心した。

松はもうじき来ると思い、もう一人海坊主の所に電話した。

「おはよう!今何している?」と私が聞くと「今、家にいるよ。」

「!?。お前、待ち合わせ時間何時だと思っている?」

「えっ!?5時30分じゃないの?」

「、、、、」私は思わず絶句の状態。

「あのな〜、待ち合わせは5時で30分にはバスに乗り込まないといけないの!とにかくすぐ来い!!」

私はその時思った、あの二人がこの近所に住んでいて良かった。

5分程で松が到着。雑談を交わしながら今日のこれからを話していた。

「松、眠れたか?」

「いや、今日は寝ていない。」

「何していたの?」と私が聞くと、どうやらゲームをやっていたらしい、、、。

松に遅れてから5分後に海坊主が到着。

「悪い・悪い。4時まで飲んでいた。」

「、、、、、」松と私は言葉を無くした。

5時15分に三人がようやく集まり、川崎駅の東口から羽田行きのバスに乗り込んだ。

松と私は一緒に座り、海坊主は一人で席に座り、早速寝ている。

バスが走り出すと、後ろに座っている女性達がワイワイと話し始めた。

話しの筋からしてどうやら、女子高生の卒業旅行らしい。

そんな話しを聞いていると、松が耳打ちをして「後ろの女子高生老けているよ!」と話して、私は思わず咳込んでしまった。(v-v;

30分程で羽田空港に到着。早速、出発ロビーに向かいチェクインを済まそうとしたけど、空港内はスキー客が大半を占めていて、早朝から凄い賑わいを見せている。

私たちはJALのカウンターの方に向かった。

今は全部機械任せになっている。まだ、機械でチェクインをやった事が無いので、少し戸惑っているとその横で海坊主はすでにチケットを機械の中に入れているではないか!?

お前、飛行機に乗った事が無いだろう!

仕方がないのでチケットを入れようと思い、同じ機械に差し込むと近くから係の女性が近づいて来て、「3名ですね。それじゃ窓際に席を決めますね」とこちらは何も言っていないのに勝手に決めてしまった。

まだ、搭乗開始まで時間があるので、近くの席に腰を落ち着かせ回りの様子を見ていた。

海坊主が「俺達、札幌に行くんだよね?札幌の気温が凄い事になっているよ!」と言うので私はJALの電光掲示板を見ると確かにとんでもない気温が表示されている。

天気は雪マークで気温が氷点下16度と表示されているではないか!?思わず我が目を疑ってしまった。
その時、空港の放送が流れた。

「広島空港はただ今、雪の為天候調査中です…」

そう言えば、15日から寒波が来て各地で雪を降らせていると言っていたが、16日になってから天候が悪くなるばかりである。

ふと横にある天気概況に目をやると確かに各地で雪のマークが付いている。
しかし、関東地方だけ曇のマークになってる。
私も多少の不安はあったけれど、他の二人は少し心配そうに天気概況を見ていると思ったら!

松と海坊主は飛行機初体験で少し嬉しそうにはしゃいでいた。(^^;

事前の打ち合わせで、飲んでいた時も海坊主が先輩から「お前、飛行機初体験か〜、それじゃポスポートがいるな!後、飛行機に乗り込んだら、靴を脱いでのるのだぞ!」と吹き込まれたらしい。

これを見ている人で、飛行機に乗った事がない人に念を押しますけど、書いてあることは嘘ですから。

そんな事をしている内に、時間が迫って来たので、荷物検査の所に来た。

突然、松が荷物からある物を取り出して言った「これ大丈夫かな?」と手にした物を見ると拳銃の玉ではないか!?「火薬は無いけど、その他は本物なのだよね。」とあっけらかに言う、私はもうどうにでもしてくれ状態で言葉にはならなかった。

少し不安を感じつつ、私は服の中にある物を全て鞄の中にしまった。

何故かと言うと私には荷物検査には因縁があるのだ! (累計6回!)

毎回・毎回、ボディーチェクされるのである。

だから、今回は何が何でもブザーは鳴らさないと思ったからだ。

しかし、今現在の荷物検査は特に厳しい。ハイジャック事件が起きてから荷物検査は重点的に行われている。

いざ、私の番になった。荷物を預けゲートをくぐると、何も鳴らなかった。その時私は心の中でガッツポーズを決めていた。(笑)

他の二人も私と同じ様に通過、それにしても、松のあれが通るとはまだまだ甘いなと私は思う。(−−

荷物を取り、搭乗ゲートへ向かった。私はチケットを取り出し、自動改札の要領で機械に通し中に入ると他の二人の事を忘れていた。

飛行機初体験の二人はやり方を知らないはずと思い、後ろを振り替えると案の定遅れて来た。

「なんだよ、すげ〜な!」と海坊主が驚いて話している。

そんな二人を引き連れて、飛行機に乗り込み自分達の席を探すと、飛行機内は込み合っている。

そんな人混みをかき分けて自分達の席に付き他の二人をとにかく席に付かせ、荷物は私が靴を脱いで座席に登り、上にある荷物入れに入れていると、隣でバカでかい鞄を上げるのに苦労している女性がいたので手助けして荷物をしまい込んだ。

ふ〜、良い事した。(笑)

しばらくして、飛行機が動き出した。席は窓から松・海坊主・私となっている。

松は窓もジーと見ている。それにつられ海坊主も外の景色を眺めている。私はボーしている。

放送で電子機器類の使用禁止の事を言うと、海坊主が「やば!携帯の電源切っていない。」と上の荷物入れを見て「それぐらい、大丈夫だろう」と私が言うと「いや。携帯電話に目覚まし機能の付いていて7時15分過ぎに音がなるのだよ!」

私は思わず絶句。

そんな不安の中JAL53便は定刻の6時50分を10遅れで出発。いざ、北の大地へ。

飛行機が飛び立つと、二人は外の景色を眺めている。

もちろん私はボーとしている。

飛行機が水平飛行に入るとスチゥワーデス達が立ち上がり、サービスを開始した。

松は外の景色を堪能しつつ、海坊主は寝ていないせいもあるけど、朝まで酒を飲んでいるためここで眠ったのはいいけど、普通なら背もたれに寄り掛かって寝るんだけど、こ奴は前にあるテーブルを倒し、学生がテーブルの上で寝る格好をしている。私は新聞をパラパラと見ていた。

しばらくすると、スチュワーデスが来て飲物を配って来た。

私はホットコーヒーを頼み、松も同じ物を頼んだ。

海坊主はまだ、寝ている。
スチュワーデスは海坊主が気分でも悪いと思い私に聞いてきたので、「ただ単に眠いだけです。」と答えると海坊主がスーと起きた。

「えっ、何?」と眠気なまこに起きた。「あっコーヒー!俺も」と言ったので、スチュワーデスはコーヒーを注ぎ、海坊主に渡すと他の座席の人の所に移動した後に、海坊主が「これ、ただなの?」私が答えるとグッと飲み干し、カップを私の所へと移動させ、すぐに寝てしまった。

心の中では「こ奴、いつか殺る!」と思いつつ、私もコーヒーを飲み干し、前のラックにある雑誌を読んでいた。

しばらくすると、カップの回収に来たスチゥワーデスに私と海坊主の空のカップを渡すと、松のテーブルの上を見るとカップが無いので「松、カップは?」と聞くと、おもむろにズボンのポケットからカップを取り出した。

それを見たスチゥワーデスは笑いながら、カップを回収した。 「お前、何処にいれているの!?」

「いや、そこらへんに捨てるより、利口だと思ったから」

確かに一理ある、、、

しばらくすると海坊主が起きだし、松と一緒に外の景色を眺めている。

松がまた面白い事を言った。

「お!龍の巣があるよ!」

私は何の事を思い外の景色を身を乗り出して見ると、雲が少し盛り上がっているのを見て「なるほど!」と思った。

解説すると松の言っていた”龍の巣”とは宮崎アニメの「天空の城ラピュタの中に出て来る雲の事です。」

そんなバカの事をしている内に、飛行機は新千歳空港に到〜着。

滑走路以外は雪景色、雪も降っている状態である。

私達は飛行機から降りて空港ロビーに向かった。

 

午前8時30頃。

今日の予定をロビーで話していて、少し無駄をしなければならない時間を説明した。

それは新千歳空港から、ほど近い”ノーザンファーム”で乗馬するためである。

その為、空港から無料のバスが出ているので、それに乗り込むのに時間があるからだ。

とりあえず、バスの乗車場所を探す為、一旦外に出た。

予想通り外は氷点下の世界。風が刺す様な冷たさであるが、心持ち気持ちいい。

 

到着直後の新千歳空港。
えらい、寒かった〜!

そんな中バスの乗車場所を探したが、それらしい物は見つからない。

仕方がないので、空港内の案内所で聞くと午前10時の予定と調べていたのに、どうやら11時からバスが動き出すらしい。

余計に時間を潰すハメになってしまった。時間がたっぷりあるので空港内の食事所でそばを食べたのはいいけど、海坊主はここでもビールを飲んでいる。

「いや〜、旨い向かえ酒だ!」と口走っている。

私と松はもくもくとそばを食べている。

食事を終えてもまだまだ時間があるので、土産物を物色していた。

そんな事をしていると時間が過ぎて、バスの乗車場所へ移動待っている間、雪と戯れている。(おいおい、おれら25才だぜ)と秘かに思ってしまう。

 

午前11時

ノーザンファーム行きのバスが到着。

乗客を乗せるとすぐに出発。座っていると私達以外、全員女性で何だろうこれはと3人で話していた。
15分程でノーザンファームに到着。

 


ノーザンホースパークの看板と人形です。
人形は何故か施設のいたる所にあります。(笑)

バスから降りるとそこらじゅうに雪が積もっている。当たり前か!

雪だるま・かまくらが作られていて、何故かドラえもんの雪像もある。

ここでの目的は松と海坊主が乗馬をしたいと言うので、早速乗馬をする場所に移動。

でも、この雪の中で乗馬は出来るのかな?不安を抱えつつ、受け付けに向かった。

どうやら、雪が降っていても屋内で出来る施設があるらしい。

さすが北海道!!

私以外の二人は早速、乗馬用のブーツとヘルメットを付けて、屋内練習場に向かった。

見学者は中で見られないと言うので、近くにあった建物からガラス越しに見学していた。

しかし、見ていると中々おかしい。

乗っている順番が悪いせいもあるが、松が前でその後ろに海坊主の馬が続く格好で、乗馬レッスンをしているのはいいけど、海坊主の馬が元気が良すぎて、松の乗っている馬のお尻に接触してばかり、どうも後から聞いた話では松の馬は元気が無く、海坊主の馬の方が元気良すぎたみたです。

乗馬レッスンは40分も行われて終わった。

乗馬を終えた私達は次に何をやるかパンフレットを見ていると、スノーモービル・モービル、スキー等の冬スポーツ等がある。

その中に松が「お!スノーボードがある!!」と言うので、私も海坊主もパンフを見て確かにと思い、三人とも思い込んだままレストハウスで聞いたりして、ようやくそれらしい受け付けで聞くと「スノーボート」ならありますよ!と言われて看板を見ると確かにそれはスノーボートと書かれている。

「ト」と「ド」の読み間違いであった!!

ちなみに「スノーボート」とはゴムタイヤのチューブに乗り、スノーモービルで引っ張る奴です。

三人して落胆と赤面してしまった。(笑)

余りここでの長居は無用と思い、12時40分の新千歳空港に行く無料バスに乗り込んだ。

あ、そうそう。

競馬好きな友達にゴーグル(競馬騎手が目に付けている物)を買ってやると凄い喜びで、原付のゴーグル替わりに使っていた。(笑)

 

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