函館(旅は道連れ)編(前編)

1995・9・19(火曜日)

 

午前2時過ぎ

夜中に目が覚めた!と言うより、予定通りに目が覚めた。

せっかく岩風呂があると言うので、なるべく人がいない時間に入りたいと思い、この時間に目覚めた。

それにしても、私の腹時計、、じゃなく体内時計は結構正確だ!!

入浴グッツを持ち、いざ岩風呂へ!!

人がいないと思いきや、2人だけ居た。

まあ、気にせずお湯に浸かろうと思い、体を洗いお湯に浸かった。

ふ〜〜、極楽、極楽。とお湯に浸かると他の人が風呂から上がり、私一人になってしまった。

ポツーンと何もなく、お湯の流れる音だけがする。

しかし、大きい風呂で一人になると、どうして泳ぎたくなるのだろう?私は広いお湯の中で思わず泳いでしまった。(*^^*)

1時間位して、風呂から上がり部屋に戻る途中、酔ったおやじが二人居た。(まだ、飲んでいたんかい!?)

部屋に戻った私は、頭をよく拭いて布団の中に入り、一眠りする事にした。z〜〜z〜〜〜、、、、、グオ〜〜ガオ〜〜〜

 

午前7時半

起床。

朝の身支度を済ませて、朝食を取って、予定を見直した。

午前9時過ぎにホテルを出て、最初は湯の川から近い五綾郭に行く事にした。

湯の川から路面電車に乗り、数分で五綾郭の停留所に着いた。

そこから、少し徒歩で歩いてくると、五綾郭タワーが見えてくる。

にしても、朝から観光客の人数が結構いた。

そんな中を縫うように五綾郭公園の入口に来た。(たったったっ〜)

公園内に入ると五綾の形に沿う様に堀が彫られ、そこから橋を渡って公園内に入る。

中は公園として整備され、特に目立つ建物はなく、憩いの公園として利用されている。

仕方がないので、五綾郭タワーに登る事にした。

タワーの上から五綾郭を見ると、なるほど!確かに五綾形の姿をしている。

40分位で五綾郭を見終えた私は、再び路面電車に乗り次の目的地の”旧イギリス領事館”に行く事となる。

路面電車を待っていたら、いつもと違う形の路面電車が来た。

これは、ハイカラ号ではないか!?何かと言うと平成5年から運行を開始したレトロ調で、明治の終りから大正時代に走っていた路面電車を復活した物だ。

早速、その路面電車に乗り込む、なかなか味のある物だな〜と思う。

20分位で次の目的地の近くの停留所の末広町に着いた。

”碁坂”と言われる坂を登り、海の方を見るとなんか見た事のある風景と思ったら、よくテレビとかでここの場所が映っている。

坂を少し登ると”旧イギリス領事館”がある。

中に入るとそんなに広く作られてはいない。1階は観光のお土産が売られていた。

2階に上がると展示品や当時の再現した部屋がある。

サーと見終えたたら20分位しか経っていなかったので、次に行く。

次は”旧函館区公会堂”に立ち寄る。

坂を少し登り元町公園を抜けると、重要文化財の”旧函館区公会堂” がある。

早速、中に入ると1階は当時の大食堂や寝室等があり、家具も当時の物で気品があり、またレトロな物ばかり、1階を見終えた私は2階の階段を登り2階に上がると大広間があった。

とてつものく広い所だ!床は板張りで、天井にはシャンデリアなんかもあったりして、さらに演壇もあり、ピアノが置かれている。

甲板と書かれているが、今風に書けばバルコニーに出てみる。

丁度、高台の位置に建てられいて、しかも前は坂になっているので、とても景色の眺めは素晴らしい!

道の両脇にある樹木と坂の先にある海で本当に良い眺めだ。

そんな時、後ろの方が賑やかなので振り替えると修学旅行で来ていた女子高生が明治時代のハイカラさんみたいな衣装を着て、登場して出て来た。

やかな衣装を身にまとい、記念写真を取っている。

それに見とれていた私に「すみません。写真を撮ってもらえますか?」と女子高生が訪ねてきたのでこころよくOKした。

「それじゃ、撮りますよ〜。はい、チ〜ズ!」カシャ!

お礼を言われ、「一緒に撮りませんか?」と誘われるまま、3人の女子高生に囲まれながら、記念写真を撮った。
しかし、女子高生と一緒に写真を撮るとかなり恥ずかしい。(*^^*)

女子高生と別れ、次の場所に移動する。

 

午前11時頃

私は碁坂を下りて海の方に出た。

函館湾の方に出た私は、ベイエリアの赤レンガの方に歩き、お土産屋<があったので入ってみる。

そこは、海の幸が売られていて凄い広さだ!BR> 私は友達から「ウニを買ってきて」と言われているので、瓶詰めのウニを買って行く事にする。(いいかげんな土産だ)

いくつか買って、外にあるカフェで少し休憩。

コーヒーを飲みながら、煙草を吹かす。(ー ー¥ー〜・・

ボーとしてたら、声を掛けられた。

「すみません!写真、撮ってもらえますか?」と女性の声がして、私はまた写真を写すのを頼まれたかと思い後ろを振り返ると、何処かで見た女性と思いながら写真を撮ってあげた。

「昨日も会いましたよね!?」と聞かれ、「あ〜〜、あの時の」

昨日、立待岬で一人で居た女性と思いだし、しかも私は気になっていて、見てたら女性の方から会釈されていたのを、さらに思い出した。

「一人でご旅行ですか?」

「ええ、そうです。」と答えると「ここの席いいですか?」

「あ、どうぞ!」(おお、これはついてる。)

なんか、期待を膨らませる展開になってきた。

その女性と旅行について話して、何処を回ってきた事やここを行った方がいいとかで話し込んでた。

「函館山の夜景を見たいけど、カップルとか居るからそういう所になかなか行けなくて、良かったら一緒に行ってもらえますか?」

これは、凄い展開になってきた。「ええ、いいですよ!」

「それじゃ、午後6時にここで落ち合いましょ!」と言いながら席を立つと「あ、名前言ってなかったね!私は岬と言います。君は?」(名前は仮名)

「滝です。」(ハンドルネーム)

「それじゃ、午後6時にここで。」そう言いながら岬さんは立ち去った。

なんか某ゲームの設定に近いシチュエーションになって来た。

でも、この時怪しいと思うが情けないかな、男のさがはそんな心配もどこかに行ってしまう。

ちなみにこれは全て事実ですから、間違えのない様に!

コーヒーを飲み終えた私は次の場所に移動。

とその前に今夜の夕食と明日の朝食をキャンセルする事を電話で伝えた。

何故かと言うと夕食は時間的に無理だし、朝食は朝市にある定食屋で食べたいから。(^o^)/

そんな訳で次の場所に到着。

場所は”BAY函館”の赤レンガにやってきた。

ここは古くなった赤レンガ倉庫を改装して、色々なお店が入っている。

私は石畳の上を歩きながら赤レンガ倉庫群を見て、”小樽オルゴール堂函館”に入ってみた。

店内は色々なオルゴールが並べられ、変わった物もあったが1つだけ私の目を引いたオルゴールを見つけた。

置き時計で時間になると音が鳴る物だけど、妙にこれが気に入った。値段を見ると8千円と思い少し悩んだ。(-_-;(う〜ん)

思い切ってそれを購入!!(あ〜また無駄な買い物を、、)

宅急便で送ってくれるとと言うので、先ほど買った物も送ってもらう事にした。(たぶん、大丈夫だろう)

買い物を済んだら、腹が減ったので、外に出て昼飯をする場所を探した。

近くにシーフードレストランがあったので、そこに入ってみる。

私が注文したのは、イクラ丼とにしんの焼魚を頼んだ。

料理が来るとイクラ丼がとんでもない事になってた、ご飯が全く見えずイクラが敷き詰められてた。

にしいは香りが良くて、早速食べる。

、、、うまい、、、、、、たまんない、、、、こりゃ、まいった、、

豪勢な昼飯を食べ終えた私は”函館硝子明治館”と”函館オルゴール明治館”に行った。

始めに見たのが”函館硝子明治館”の方で店内は硝子の置物で飾られて、綺麗な物ばかりでお土産に買って行きたいけど、家は猫が居るから落ちて割れるのが関の山だな。と思い買わずに見て回る事にして、でも本当に綺麗な硝子の物ばかりです。

次は2階にある”函館オルゴール館”に行ってみる。

こちらの方がお店がでかいけど、大した変わりはない。

けれど、ここはオリジナルのオルゴールが作れるらしい。

両方を見終えたら時間は午後2時過ぎになっていた。

次はクルージングと言う物に乗ってみよう!と遊覧船の乗り場に来た。

湾内1周、40分のコースに乗り込む。

デッキの椅子に座り、船が動き出すと、湾内を巡り始めた。

確かにこの日は少し暑かったが、海の風で少し肌寒い。

ホットコーヒーを買ってきて、コーヒーの香りと磯の香りが混ざり絶妙な感じでなんとも言えなかった。(ず、ず、ず、ず〜〜)

長く感じた湾内のクルージングを堪能した私は少し駅の方に歩いた。


北海道・一人旅 函館(旅は道連れ)編(前編)終了

 

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