移動編PART2
快晴。
今日は楽しい移動日(これが辛い)
移動場所は北の大地の南の玄関口、函館です。
朝食を済ました私は荷物をまとめて、部屋を後にした。
3日間もお世話になった人達にご挨拶。
しかし、昨日はおかしかった。
何故かと言うと、宿の働いている人達が私の事を旅行関係の雑誌を作っている人に思われてた。
そりゃあ、3日間も同じ宿に泊まれば思われるのは仕方がない。
でも、おもいっきりガイドブック持ってた私は何?
とりあえず、宿の人達と別れの挨拶を済ませると、私は富川の駅に向かった。
午前8時
時間が少し早いが、富川のプラットホームに立った。
8:25、苫小牧行きの日高本線が来た。
9:05に苫小牧に到着。
そこから、函館本線に乗り換え、9:13に函館行きのスーパー北斗に乗車。
9:14、苫小牧を後にした。
しかし、函館まで長い道のりだ。
余裕で3時間近く列車に乗っていないといけないのに、座席はどこにも空いてなく、しかたがないので私は連結の部分にあたる出入口付近にカバンを床に置いて、そこに腰を落とした。
しばらくすると、座席が見つからなかったような、若者が来た。(私も若いけど)
その人は私と反対側のドア付近に腰を落とした。
チラッと見るとガイドブックを見ていたので、声を掛けてみた。
「旅行ですか?」と声を掛けるとその人は「ええ、まあ、、」
少しオドオドした感じで答えた。
「私も旅行で北海道にきたんですよ!」
「あ、そうなんですか〜」と少し心を開いてくれたので、さらに色々話混んだ。
しかし、見知らぬ人と話するのはちょと勇気がいるとその時思う。
函館に着くまでその人と色々な話で盛り上がった。
11:50に函館
に到着。
列車内で知り合った人とホームで別れ、私は今夜の宿をどうするか?考えながら、駅を抜けると駅のすぐ横に観光案内所があったので、そこで宿泊施設を聞いてみた。
中に入ると観光者で賑わっていた。
私は手の空いてたおじさんに訪ねた。
「すみません、宿を探しているのですが、湯の川温泉の方に宿を紹介してもらえませんか?」
「いいですよ!予算はどの位です?」
「だいたい、1万円前後ですけど。」
「そしたら、この中から選んで下さい。」と言われたので、名簿の中から1件選んだ。
「それじゃ、ここをお願いします。」
そう言うとおじさんは宿の方に連絡を取り、部屋が空いているか確認してくれた。
「大丈夫みたいです。」と言いながら、宿のパンフを渡してくれ、行き方も教えてくれた。
「あと、周辺の観光地図もありますか?」
「それでは、これ持って行っていいよ!」と4枚も別々の地図をくれた。(こんなにいらないよ〜)
しかし、案内してくれたおじさんは愛想が悪い。
とりあえず、感謝。
観光案内所から出た私は、午後は何処に行くか悩んだ。
少し腹が減ってきたので、近くのお店で昼飯を取る事にした。
駅前のすぐ近くに食べ物屋を発見して、そこの店に入った。
メニューを見ると海鮮の丼ぶりがあったので、これを注文。
運ばれて来てビックリ!イクラ・ウニ・鮭・ホタテがビッシリとご飯の上に敷き詰められていた。
早速、それを食する。
まず、イクラ。プチプチと口の中で割れ、、、、
また美味しんぼになってしまうので、ここはカット!
豪快な昼飯を食べ終えた私は午後の予定の1番目、立待岬に行く事にした。
もう、歩きはいやなので函館名物の路面電車に乗る事にする。
乗り場に行こうと思い、横断歩道を渡ろうとしたが、何か売っているおじさんを発見!
見てみると路面電車とバスのフリー乗車券を売っていたので、2日間と1日のフリーパス券を購入して、谷地頭(やちがしら)行きの路面電車に乗った。
路面電車はこれで2度目、1度目は修学旅行の時に長崎で乗った事がある。
路面電車は車道の間を縫う様に走った。
午後1時過ぎ
谷地頭行きの路面電車内。
函館駅前から谷地頭まで揺られる事15分、終点の谷地頭に到着。
ここから、立待岬まで徒歩となる。(また、歩きか〜)
岬の通りを歩くと墓地が見えて来た。
何か立派な墓石があるのに気ずき、よく見ると”石川啄木の一族の墓”と書かれていたのでここで合唱!再び岬までの山道を歩く。
歩く事15分、ようやく立待岬に到着。
海の方を見ると、とても眺めが素晴らしい。
下北半島がうっすらだけど、見えている。
そんな中、観光で来ているおばちゃん達がガヤガヤと記念写真を取っている。
う〜ん、どこに来てもオバタリアンおそるべし!(^^;
写真を取り終えたおばちゃん達は、騒ぎながら帰っていった。(ふ〜)
岬の風景を見ながら、煙草に火を付けた。(ーoー¥・〜
そんな時、回りには私を含め6人位しか観光客しかいないが、連れの観光客がいない1人だけで海を見ている人が居た。
しかも、女性だ。
写真を取る訳でもなく、ただ海を眺めていた。
ドラマとかだとこういうシーンはやばいのではと思ったが、考え過ぎと思いボ〜としていた。
しばらくして他の場所に行こうと思い、次の場所に移動する為、谷地頭の停留所に戻った。
そういえば、先ほどの女性はいつのまにか居なかった。やはり、テレビの見すぎと思い、発車を待っていた路面電車に乗り込むと、さっきの女性が居た。
それにしても、綺麗な女性だと思いながら、路面電車は動き出した。
午後2時半過ぎ
路面電車は”十字街”に差し掛かった。
ここは函館ドックと谷地頭との分岐点で、どちらか一方に行く場合は乗り換えないと行けない。
私は函館山に行こうと思い、ここで下車した。
そうしたら、先ほどの女性も降りて来た。
なんか、ここまで書くと小説になってくるが、現実だからちょと恐い。(^^;
私は函館山に登る為、ロープウェイのある坂を登った。
後ろを振り替えると、さすがにさっきの女性はいない。
良かったのやら良くないのやらと思い坂道を登る。
ロープウェイに着いたら、早速乗り込む。
数分で山頂に到着。
夜の夜景が綺麗と言うが、昼の景色もなかなか良い。
それにしても、函館湾と大森浜の間は1Kmもないのに、よくこんな所に街を作るとは人間も凄いと思う。
しかし、、、平日の昼間のせいか、人がほとんど居ない。
夜もこれたら来ようと思ったが、アベックばかりだろうな〜と息消沈。(はぁ〜)
明日は函館を本格的に観光しようと思い、今日はここまで。
時間は3時半過ぎだが、早めに宿に入る事にする。
私は函館山を降りて、”十字街”で路面電車に乗り、函館駅に戻り、カバンを取りにコインロッカーに向かった。
午後4時過ぎ
ロッカーからカバンを取り出し、宿を予約した湯の川温泉に向かう為、再び路面電車に乗り込もうとしたが、懐が寂しくなってきたので、再び郵便局に足を運んだ。
以前と違い、駅のすぐ近くにあったので苦労はしなかった。
暗証番号を入力中・・・・・・・・て数が多すぎ(笑)
路面電車に乗り、湯の川に向かう。
しかし、この路面電車は、地球にやさしいエコトレインと今思う。
私は地球に厳しい男じゃなく、やさしい男です。(本音がチラリ)
ウソウソ、実際この旅行中は携帯灰皿を持ち歩く位にゴミには注意してます。
路面電車は湯の川に到着。早速、観光案内所でもらった地図で、宿の位置を確かめようと見たが、自分のいる位置が解らない!(T-T)
仕方がないので、近くに通る海岸線の道路に出る事にする。
5分位歩いて道路に出て、再び地図を見ると通って来た道やんけ!!(−−#
仕方がなく、再び来た道に戻った。
道に戻りながら、左手の方を見ると、豪勢な宿がある。
海からの防風林の為だろう、松の木が綺麗に並んで庭もかなりでかい!
こんな所に泊まれたらな〜と羨ましそうに思った。
そんな事を考えてる内に今夜の宿のホテルが見えて来たと言うより、通り過ぎたやん!!(−−#
とりあえず、早めにチェク・インした。
部屋は10階の8畳の部屋で、なかなか眺めの良い所だ。しかも、このホテルには岩風呂があるらしい。
時間を喰ってしまい、結局5時半過ぎになってしまった。
あ、そうそう今日も夕日は綺麗にホテルの窓から見えました。
悠長な考えをしながら、テレビを付けると天気予報をやっていて、不安になった。
それは、この時期特有の天気、南方で台風が発生していた。(^^;
しかも、かなり大きい!!
旅行中の北海道は大丈夫だけど、帰りの飛行機が心配。台風は気まぐれだからひょとする場合もある。そんな心配しても仕方が無いので、考えるのをや〜めた。
私は明日の予定を立てる為、窓際の椅子に腰を落ち着かせた。
行きたい場所を選び、さらにだいたいの時間、そして、路面電車とバスの時間、もう一つ歩数。(最後はいらんにゃろ!)
予定を立てていると、料理が運ばれて来た。
何か、ご馳走ばかりが運ばれて来る。
海老やら蟹やら、美味しそうな物ばかり、これにはさすがに驚くが、北海道に来てから驚いてばかり、ここまで来ると驚くと言うより、驚愕すると言った方が正しいかも。
早速、夕食にありついた。
なかいさんがご飯をよそってくれて、さらにビックリ!松茸ご飯だ〜(たぶん、外国物)
ご飯を食べながら、オカズに手を出すが、どれから手を付けていいのか迷ってしまう。
だって、10品位あるんだもん!
これで、1部屋貸し切りで12000円は安いと思いながら、すでに口の中にはウニが入っていた。
美味しんぼになる為、ここで中断!
食事を食べ終えた私は窓辺の椅子腰掛けて煙草に火を付けた。
窓の風景を見ていたら、海に上で白く光る物があった!!
よ〜く見ると、チカチカと光りかなりの数が動いている。
なんだろう?と少し考えて気づいた!
漁船の光りだ!と思いたぶん、イカのいさり火と結論を出した。
それにしても、これは綺麗な光景だ!
そんな、風景を見ながら明日の予定を練っていた。