富良野編

1995・9・13(水曜日)


二日目朝7時

久しぶりに朝起きた気がする。

何故ならば当時の私の仕事はゲーセンの仕事で、特に夜の専門で寝る時間が朝の為、まともに朝に起きたのは2年ぶりで普通の人の生活が送れる。

その為、1日目はほとんど寝ずに北海道に乗り込んだ。

そんな朝を迎え、久しぶりに朝の身支度を済ませて、宿の朝食にありついた。

やはり、朝の食事はご飯と味噌汁です。

とりあえず、今日は動き回るのでエネルギーを蓄える為に朝から食いまくった。(^o^)/

朝食を済ませて部屋に戻った私は荷物の整理をし、今日のプランを見直した。

まず、ファーム富田に行く予定。

ラベンダーは時期は外しているが、ここまで来たので、とりあえずどういう所か見ておきたい。

その後は北の国からのロケ地、麓郷の森に行き丸太小屋を見学。

時間が余ったらニングルテラスに行く予定。

そして、今日の宿が替わり別の場所で泊まる。

 

午前8:00

私は宿のおばちゃんに挨拶を済ませ宿を後にして、近くのバス停まで坂を下って行った。

そうすると、ふもとにあるはずの富良野の町が朝の霧に覆われて、雲海の様になり、神秘的な光景に巡り会えた。

バスを待つ事15分、ようやくバスが来た。

とりあえず、私はそのバスで富良野の駅に向かった。

富良野の駅に着くと私は荷物をコインロッカーに預ける為、使われてない所を探してると、駅のホームに乗る予定の列車が来ているではないか!?

でも、荷物を預けないと支障をきたすので列車を1本見送った。

とりあえず、あいてる所を見つけて荷物を預けた。

しかし、列車を見逃したので時刻表をみたら、次の列車は1時間待ちとなってしまう。

そこで、ファーム富田は富良野からどの位の距離があるか調べて見ると7Kmしかないではないか!

まさか、歩くと思いでしょうが私はそんな事はしません。(笑)

駅にあるリンタルサイクルを借りて、ファーム富田に向かった。

読まれている方は”むちゃするな〜”と思われるでしょうが、私は脚力には自信があります。

以前、5Kmある道のりを12〜3分で走破した事があり、自転車ならどこでも行く自信はある。

私は自転車をファーム富田に向け走らせた。

やはり北海道の道は広い!

歩道だけでも幅が2mもある!

けれど、広い道路の為に大型のトラック等が凄いスピードで走る。

その為に排気ガス等を吸ってしまい、かなり辛くなるので平行して走る道路があったのでその道に逃れた。

さっきの道とは違い道幅は狭くなるが、普通の道の幅になった。

また、交通量も少ないので、その道でファーム富田に向かった。

やはり、景色も眺めが良い!!

大きな建物や障害物がない為に遠くまで見渡せ、大雪山系の山々がはっきりと見える。

しばらく走ると目の前に坂があるではないか!?

と言っても50m位の緩い坂道なんで、そのまま直進!

しかし、坂を登り切るとその先に”心臓破りの坂”を思わせる坂が先に続いている!

迂回して国道の方にでて、遠回りするよりかこのまま進んだ方が良いと思い、その坂道に挑戦を挑んだ!

しかし、登れど登れどまだ続く、私は断念してペダルから足を降ろして自転車を押して坂道を上がった。

なんかとても悔しい!(T-T)

坂道を上がり終わるとすぐ下にファーム富田があった!!(^o^)/

私は坂道を駆け降り、駐車場の端に自転車の止める所があったので、そこに自転車を止めた。

平日なのに道内のナンバーの車やバイカー達で賑わい、しかも観光バスも数台止まっていた。さらに、自転車で旅をしている人もいた!

私はとりあえず園内に入ると、以外な光景を目にした!!

なんと、一部だけどラベンダーが咲いているではないか!!

最盛期の7月下旬に咲き誇る時とは違い、ほんの少しだが黄色・紫のラベンダーが咲いている。

これは嬉しい誤算だった。(^o^)/

私はその咲いているラベンダーを見て回り、匂いも嗅いでみると少しだがほのかな匂いを出していた。

苦労してきたのもこれで帳消しになる。

園内を一通り見て回り、お土産屋に入ってみる。

中はラベンダー、一色の土産に飾り付けられていた。

仕事場の女の子達にラベンダー入りの匂い袋を幾つかお土産に買って行く事にした。

お土産屋を出てみるとソフトクリームが売っているではないか、疲れたのでソフトクリームを1つ買い、少し休憩を取る事にした。

時計を見ると知らないうちに針が10時前を指していた。

ひとときの時間を過ごし、再び自転車にまたがって、富良野の駅に向かった。

帰りはあの坂道をもの凄いスピードで駆け降りた。

途中で恐怖の余り、ブレーキを掛けてスピードを緩めた。

今回の教訓は”急がば回れ”でした。(^^;

 

午前」10時前

帰りは少しゆっくり走った為、45分もかかってしまった。

駅に自転車を返却して、次の目的地の麓郷の森へ行く事にした。

ドラマではよく麓郷から富良野に歩いている所があるが、並大抵の距離ではない!

車でも、20分近くかかる。

そこで、駅前のバスターミナルで麓郷行きのバスを探していると、グットタイミング(死語)でバスがやって来た。(^o^)/

とりあえず、バスに乗り込み座席に座り発車するのを待った。

10分くらいして、ようやく出発して富良野の駅を後にした。

 

午前11時前

バスに揺られていると、山道に入り川沿いの道を進んだ。

しばらくすると、ドラマで見た丘陵の畑が見えて来た。

やはり北の大地は秋の気配が早い。

実りの収穫はほとんど終っていて、”なんか北にきたな〜”と言う実感が涌いてきた。

そうしているうちに材木店が見えてきた。

”ここは五郎さんが働いていた材木店ではないか!!”と思わず感動!

そして、バスは麓郷に到着。

さて麓郷の森は何処かと案内板を見てみるとバス停から結構距離があるではないか!(^^;

距離に換算したら2Km強位の位置にある。

これは歩くしかないと思い、気合いを入れて歩いた。(ーー#

さすがに自転車をこいで2Kmも歩くと結構こたえる。(^^;

運動不足がたたっていると思い後悔した。

20分位でやっとこ麓郷の森に到着。(^o^)/

駐車場には車が結構止まっていた。

やはり、車はいいな〜と思う。

さっそく丸太小屋を見学。

駐車場から森の中に入りそこから少し歩くと、森の開けた場所に出た。

そこには、ドラマに出ていた丸太小屋があった。

外観はそんなに大きくはなく、こじんまりとした小屋に思えた。

とりあえず、ここで1枚写真に納める。

さっそく中に入ると9畳位の広さで入り口の右手の上に寝るところだろうか!?そんな場所もある。中にはドラマに使用された小道具や写真等が展示されていた。

そして、一つの柱には背を計る傷が残されていた。

純や蛍の背丈の線も残っている。何故か五郎さんのもあった。(笑)

午後1時頃

一通り見て、再びバス停に戻った。

10分位待ち、バスに乗り込むと旅の疲れか寝てしまった。

かなり爆睡してしまい、目が覚めると富良野の駅前に着いているではないか!?

回りを見ると誰もいない!!(’’; (´´;

私は急いでバスを降りようとしたら、”あれ!?まだ乗ってたの?” と運転手に言われてしまった。(*^^*)

もしも、そのまま寝ていたらまた麓郷に送り帰せられていた。

今回ばかりは私もかなり焦った。(^^;

時計の針を見たらいつのまにか、午後2時を指していた。

考えたら、まだ昼飯を食べていない。

そこで、富良野の駅から歩いて2分位の所に酒作りの倉があり、そこは食事する所だった。

名前は”YAMADORI”と名で富良野和牛肉をはじめ富良野産の素材を炭火で焼いて食べさせてくれるお店だ。

私はさっそく店内に入ると、ジャズの音楽が聞こえてきた。

なんとも憎たらしい演技ではないか。(^_^

席に座りさっそく、注文して待つにした。

待っている間、ジャズの音楽に耳を傾けていると料理が運ばれて来た。

私が注文した物は”ふらのワインチーズのキムチ焼き”と”サラダ” です。

特に前者の物はかなり、私はお気に入り。

サラダの方は焼いた肉とサラダを混ぜ、ワインドレッシングをかけて食べるサラダでした。

なんか基本的に変わった料理が多かった。

ジャズの音楽を聞きながら食事を堪能。

さらにワインなんか飲んでみたりする。(^-^)

そんな贅沢な時間を過ごし食事終了。

これで1500円位で安かった。(^-^)

食事を済ませた私は時間が余ったのでニングルテラスに行こうかと思ったが、何故か行く気にならなかったので富良野の町をプラプラする事に決めた。

 

町中を歩いてもしょうがないと思い、駅の反対側に行く事にした。

駅の反対側と言っても何にもなく田畑が広がっているだけだけど、私は何かとても嬉しかった。(^o^)/

田畑では収穫をしている途中で、とても雄大な景色が広がり、トンボが凄い数が飛び回り、これにはさすがに驚いた!!(・_・

一人で道をてくてく歩き、久しぶりに和かな感触を楽しんだ。

しばらくすると、牧場が見えてきた。

飼われているのは牛さんでした。(^-^)

何故か全部、私の方を一斉に見てた。

さすがにこうも見られると恐い物がある。(^^;

しばらく、牛達を見てた。

都会の人達は牛の匂いはきついと言うが私は何故か平気なのである。不思議だ!

そんなぶらっとしているうちに隣の駅まできてしまった。

1時間半も歩けばそりゃ着くよ。(*^^*)

電車を待つ事にしたが、あいにく1時間待ちでした。(T-T)

しかたがないので、無人の駅で煙草を吹かしながら待つ事にし、時がゆっくり流れるのを楽しんだ。(なんか詩人ぽいな〜)

富良野行きの電車がようやく来て、私はそれに乗り込み、富良野に戻った。

富良野に着くと今朝預けた荷物を取り出し、今夜の宿に向かう為にバスに乗り込んだ。

時計の針は夕暮れの5時半を指していた。

バスに揺られながら15分、ようやく宿の近くのバス停に着いた。

宿の住所を確認しながら、道を行くと目的の宿に到着。

予想してたより全然違う建物に驚いた。(・_・

窓辺にランプの火が灯され、ペンション風と言った方が良いのだろう。

名前はペンションタンネ小舎と言う。

さっそくチェクインを済まし、部屋に入りとりあえず、ダーと寝っころがった。

部屋にはベットが二つあるが私は一人なので、一つはソファーになっている。

少し早いが夕食を取る事にした。

部屋から出て食堂に行くと、先ほどのランプが天井に吊られて、暖炉もあるではないか!?

これは、カップルできたらムードがあっていいな〜と思うが、悲しい事に私は一人身、、(T-T)

とりあえず、窓辺の席に座り、宿の人が注文を聞きにきた。

私はステーキのセットを注文した。(なんか肉ばかり食っているな〜)

”お飲物は?”と聞かれたのでビールでも飲もうと思いメニューに黒ビールと言う物を発見!

好奇心旺盛な私は有無を言わさず、”黒ビール!!”とすかさず注文した。

食事の前に黒ビールが運ばれて来た。

この当時は北海道以外の地域にはまだ黒ビールは出回っていない。

初めて目にする私は驚いた!(・_・

本当に黒色だ!と思い早速口にすると、喉ゴシが良く後味がさっぱりとしていてとても飲みやすい。

そんなビールの味を満喫していると、料理が運ばれて来た。

どうでもいいが肉ばっかりな食生活を送っていると思いと食事も堪能して終了。

再び、またビールを飲みだしている私だった。(*^^*)

なんかこの味の虜になってしまった。

今、北海道以外でも売られているが、この時に飲んだ黒ビールが一番だと私は思う。

そんな、時間を満喫していると、前の方に座っていた女性二人が話かけて来た。

”お一人で旅行ですか?”と聞かれたので”そうです。”と答えると”これから、何処にいくの?”と色々聞かれているうちに何故か息統合ししまい、色々話混んでしまった。

旅行の話や女性の大学の話等を話混んでいた。

この場を借りて、あの時ビールおごってくれてありがとう!!

そんな愉しい夜は更けて行った。

 

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