北の通り道
2001年10月12日(金曜)
午前8時
「頭いて〜」昨夜は調子に乗って飲みすぎた。
何とかベッドから降りて、天気の具合はどんなもんか見ると雨が降り続いている。
「う〜ん、、」やはり雨が降っていたが、身支度を済ませて一人会議開始。
地図を見ながら思うけど、よくもまあここまで来たもんだ。
こうなったら今日は行ける所まで行ってみようと思い、目標は「稚内」に設定して見れる場所は見て行こうと思う。
ガイドブックを見ていると見れる場所としては「サロマ湖」と「紋別」しかなかった。
まあ、移動距離も300キロ以上はあるので、そんなに多くは見れないと思い、一応この予定で突き進む事にした。
午前9時
網走から離れて12キロに「能取湖」に到着した。
ここ能取湖は海とつながった汽水湖で、湿気を好む塩水植物の「アッケシ草」が大量に群生しており、秋になると紅葉すると変わったサンゴ草があるので見てみる事にしたけど、その場所が凄く分かりづらい。
網走から走って来て橋を越えると看板が出ていたが、その先には民宿がある。
その先に「卯原内(うばらない)サンゴ草群生落」の場所がある。観光バスが入る位に広い場所だが、このサンゴ草の紅葉は9月から始まると書いてあったけど、流石に10月だと色が完全に落ちてしまった。一部だけ紅葉しているサンゴ草だけ撮影しておきました。
季節が合えばここには一面に赤い絨毯の様にサンゴ草が色づく、。
午前11時
流氷が漂着する街で有名な「紋別」に到着。
せっかくだからここの道の駅で休んで行こうと思い、「オホーツク紋別」で休む事にした。
建物の中に入ると「流氷科学センター」なるものがあったので入って見る事にする。
中は流氷の街らしく流氷に関して細かい事が書かれており、流氷がどの様に作られるかと言った事をモニターで説明されるので凄く分かりやすい。
他にはガリンコ号の事も説明されている。
ここにも厳寒体験室がある。
網走のと比べると−3℃低い設定で氷点下20度となっているが、ここでも防寒服を必要無いと考えて、いざ中へ入ったが「寒い〜!」やはり、防寒服を借りればとまたもや後悔。
20tの流氷の他に流氷や純氷(淡水の氷)の違いが展示されており以外と長居してしまったけど、限界は10分位で退散。
厳寒体験室を出ると髪が凍ってゴワゴワしてしまった。
何だかんだと見ていたら1時間経過してしまい、施設内にあるレストランで昼食を取った後、再び車を走り出した。
午後2時
雄武町を通過して道路を走っていると千畳敷と書かれた看板があったので立ち寄ってみる事にする。
車から降ると、海が目の前にあるので小雨と風が吹き付けている。
千畳敷とは大きな岩が千畳に敷き詰められている事から書かれているが、いかんせん雨が降っているからすぐに退散してしまった。
途中に北緯45度の境界を示す標識があったので記念に撮影しておきました。
雨が降らなければ、、、、。
午後4時
雨が降り続いて運転しているだけで疲れる。
あまり無理をしないで走る事にしていたんで、知らない内にもうこんな時間になってしまった。
今居る位置は稚内の手前20キロ手前の「猿払村」(さるふつむら)の道の駅で休憩している。
外は完全に暴風雨となっていて、かなりやばい感じになってきた。
ここの駅の駐車場で寝ようと考えたが、停まっただけで車が揺れる状態ではとても寝れないし、かと言ってここに宿泊施設があるが多分シングルは無いと言う感じでどうしようか悩んでいる。
この暴風雨の中一気に稚内まで行くかここで立ち止まるかと悩んだが、20キロの距離が「大丈夫だろう」と思い車を走らせる事にした。
午後5時
横からの風で車は左にあおられながら走り続けて、何とか最北地「宗谷岬」に到着したんだけど、、、、暴風で外に出たら真横からの雨で全身ビショビショになってしまう。
その中を他の観光客が強行して記念碑を写真で撮影したけど、あれじゃ〜現像した時に何を写したか分からないだろう。
こんな状態なんでここはいつかリベンジとしてその場を後にした。
午後6時
稚内市内に近づくにつれて、雨風が弱まっているが依然として降り続いている。
最北の駅稚内駅に到着した。「観光案内所でホテルを調べてもらおう」と思い、場所を探して見つけたがすでに閉まっている。
「万事休すか〜!」と諦めかけたけど、ガイドブックにホテルの電話番号が載っていた事を思い出し、探して電話をかけると駅の横にあるホテルが空いていると言うので、今夜はここで宿泊する事にした。
電話したホテルに入り、鍵を預かって部屋に入るとシングル部屋で無く、ツインの部屋でになっていて今日は広々と使える〜。
温泉付きではないけど、冷えた身体を温めた後に夕食は海の御馳走をたらふく食べました〜。
1日の走行距離359キロ