北の通り道

 

2001年10月7日(日曜)

午前6時

「う〜寒い、寒い」と言いながら三度寝すると、すでに6時を回っていたのでいい加減起きる事にした。

相変わらず車の窓には自分の呼吸で吐き出された、水分がビッシリと付いている。

考えたら「これってかなり汚いのでは?」と疑問に思ったけど余り気にはしなかった。

朝のコーヒーを飲みながら、車のエンジンを暖めつつ今日の予定を立てた。

今日の予定一人会議。

忠類〜帯広〜釧路間の地図

 

現在位置は「忠類」に居るので「帯広」方面へと一旦向かうが、その間に有名な「幸福駅」「愛国駅」があるのでここに立ち寄った後、帯広市内を散策、「池田」に向かいワイン工場を見学(運転だから飲めないけどね!)、「豊頃」で有名な木があると言うのでここにも寄る。その後は「白糠」(しらぬか)の道の駅で今夜を過ごすと言う計画を立てた。できれば、何処かで温泉に入りたいな〜。

車の窓に付いた水滴を落とし、30分程で身支度を済まして「いざ!出発〜!」〜〜〜(* ̄▽ ̄*)♪

 

午前7時

凄く分かり難い道を通って来たけど、標識に「幸福」と書かれていたので何とか到着。

幾らなんでも朝が早い為に駐車場には誰も居ませんけど、これならゆっくり見られると思い車から降りると以外に整備されていた。

「幸福駅」がどう言った所か知らない人の為に解説しよう〜!(* ̄▽ ̄*)/

広尾線の「幸福駅」と「愛国駅」のゴロが良いとされ「愛国〜幸福」までの乗車券や「幸福駅」の入場券がブームになった事があり、1987年に廃線になってしまったが今現在も人気が絶えない。簡単ですいません。

幸福駅の写真

駅の前には昔からあるのか売店がすでに店を開けており、店のおばちゃんは冷たい水で何かを洗っていた。

本題に入ると駅舎と鉄道の車両が展示されているだけだが、駅舎の方は凄い事になっている。

駅舎の外に名刺・運転免許書・学生手帳など等、所狭しに貼り付けられ、中も天井までビッシリ貼られているけどある意味ちょっと怖い気がした。

何故貼ってあるかと言うと、多分幸福が来る様にと思うけど、これはちょいと嫌な気分になってしまった。(写真には収めたくないので撮影しませんでした。)

売店のおばちゃんに挨拶をして、何か土産になりそうな物を探していると、「切符なんかいいんじゃない?」と言って来たので、何種類かあるので見るとテレホンカードのセットまであるので、我が家の母上はこんな物が好きなんで購入〜!

色々と話しをしていると、私が何で来たかと言われ「車!」と答えると、珍しい顔もせず「こっちは寒いでしょう?」なんて言われてしまい、こんな旅している人は珍しくないと痛感された。(

そろそろ次の場所へと移動開始!

 

 

午前7時45分

「愛国」までは以外と近かった。

駅を見つけると以外にもこんな朝から見に来ている人がいる。(う〜む)

こちらは綺麗な駅舎で中には旧広尾線の写真や何か機械があるが鉄道に詳しくないので、概略だけ言うと鉄道の手形みたいな奴です。(凄く分かりづらくてすいません。)

外にはSLもあったので撮影!

愛国駅の写真 愛国駅のSL写真

 ちなみに幸福駅と愛国駅の間に「大正駅」もあるらしいけど、道がわからなかったので辞めました。

 

 

午前8時30分

帯広に向かう途中で朝食を取る為にローソンでパンを購入。

こんな生活してたら身が持つか不安になったけど気にしない。(* ̄▽ ̄*)

朝食を食べ終えて車を走らせると、道路が広くなり帯広市内へと入った。

さてこの後をどうしようかと、車を停めて地図を見ると「緑ヶ丘公園」と書いてあるのでそこへ行って見る事にして、地図を頼りに道を進むと何やら祭りの準備をしている。

とりあえず車を無料駐車場に停めると、駐車場内は祭りの関係者とそれを待っている車だらけ、もちろん日曜日も重なって、私は何とか停められたがその後の車は早速困ってます。

公園へと足を運ぶと、ここでもパークゴルフ専用コースが設置されており、年寄りの方々がMYクラブを振り回している。

こっちではゲートボールは人気が無いのだろうか?

祭りを見に行くとやっていなかったので、しばらく公園内を散策する事にしたがなんかデカイ!

祭りの会場がある場所は直線距離が余裕で200メートルの芝生で覆われているし、公園の反対側には何も無い土のグランドがあるけどその広さも普通に野球が出来る広さ。

そんな中散策していると公園内の紅葉は見頃になっていてとても綺麗に染まっている。

 帯広の紅葉写真

 公園内を一通り見て周り、祭りの会場へと足を運ぶと、「パーン、パーン!」と祭りの始まりを知らせる花火が上がったので、急いで会場の方へと移動するとお偉いさんだろうか?何か挨拶をしている。

「え〜、第○○回商工会議主催バザールを開始します。」

バザールだったんですか?しかも商工会議主催とは、、確かに会場は決して広くはないが、それなりの活気があったので私も色々と食べ物を中心に購入〜!〜〜〜(* ̄▽ ̄*)♪

まだまだ時間があったので、食べ物を食べながら木の長ベンチに座り旅日記を付けている事にした。

バンド参加もあり音楽を聴きながら日記を付ける。

 

 

午前11時

ここまで旅日記を書いていなかった所を今日の分まで完成〜!(* ̄▽ ̄*)/

車に戻り「池田」のワイン工場へと向かう為に車を走らせたが、、、、、地図を見忘れた。

公園内にある動物園の脇に車を停めて地図を見ていると、目の前の木に何か動く物があったので、見ていると「リスだ!!」

けどそのリスはこちらのけはいを感じたのか、森の方へと消えてしまった。(T-T)

確かに動物園の外なんだけど、「ここって野生のリスも居るの?」と疑問に思いつつ、帯広市内を迷っている内に「帯広ばんえい競馬場」を発見!(

いや別にここが目的で来たんじゃないんですよ!

ちょっと道に迷って偶然発見しただけですよ!(* ̄▽ ̄*;

せっかくだからばんえい競馬ってどんな物なのか体験する為、競馬場へと一直線!

車を停めて建物に入る前に新聞を購入したけど、「何で手書きなの?」不思議に思いつつ建物に突入〜!(あっ!一人で盛り上がってすいません。)

今回は帯広でやってなくて、旭川で開催しているらしい。

次のレースが始まるのでばんえい競馬はどういった物かモニターで拝見!

何て言えば分からないけど、普段見ている競馬とは一味違って、ゴール前なんて人が歩いた方が早い位にスローなんだけど、これが力が入って面白い!

さてここまで来たのでせっかくだから1レースだけやっていこうと検討開始、、、、、、「3点勝負!」結果は「チュド〜ン」☆〜(

仕方が無いので、やはり池田に向かう事にする。

やはり「旅を贅沢にしよう」なんて考えてはいけませんな!(*^□^*;

 

 

午後1時30分

帯広市内で道に迷ったけど何とか「池田町のワイン城」の近くまで来たけど、何だか車の量がやたらと多い気がする。

途中警備員の誘導で駐車場まで来たけど、「広い!」とにかく車を停めたけど、これじゃあ自分の車を何処に停めたか分からなくなるので、デジカメで周りの風景を撮影!これなら何処ら辺りか分かるし、すぐに消せるので便利。

何で込んでいるか人の先を見るとここでも祭りをやっている。

秋の収穫祭の意味があるのだろうか!?かなりの人込みで、祭りの会場を見ると入場料2000円とか書いてあった。

何処かの政治家のパーティーか?と高い値段と思ったが、色々とオプションがあるらしいけど、そんなまでして楽しみたくはないと思ってワイン城へと足を運んだ。

ワイン城とはワインの行程を見学出来る。

普通の酒見学と変わりません。外観が城と言う事で特に変わっている所は無いです。(辛口)

しかし、中に入ると凄い人でガラス越しにワインの工場を見学出来るらしいが、、、、、、、「動いてないし!」

人の流れに身を任せ、螺旋階段を上へと上がって行くと途中で顔を真っ赤にしたおやじが私の肩へと寄りかかって来た。

おやじ「すいません。」

自分「いや、大丈夫です。」

おやじ「いや〜、飲みすぎた〜!」なんて言いながら階段を下りて行く、何処かのバス観光で来ているのだろうか?

かなりの試飲ワインを飲んだ様だった。

自分も運転してなければな〜と少し後悔しつつも土産とレストランの場所に到着した。

けれど、ここも人で一杯で大変な状況。

その中、1本200円のブドウジュースを購入。

後で飲む事にして屋上へと逃げた。(− ー 〜〜〜

屋上で一服をしながら池田の待ちを眺める。

しかし、ここにいつまで居ても仕方が無いので城の外へ出る。(((((((((* ̄▽ ̄*)

城の外でも2件の露天が出ていたので、昼飯を食べていなかったのでここでやきそばチャーハンと妙な組み合わせを芝生の上で食べながら目の前に広がる景色を見ていた。

簡単な食事を終えて今日最後の場所へと移動開始。もちろん駐車場で迷いました。(*^□^*;

 

 

午後2時30分

国道で行けば良いものを知らない町道で走って来たので凄く不安になったけど、何とか「白糠」(しらぬか)駅前に到着。

ここで何を見るかと言うと皆さん「ハルニレの木」って知ってます?

名前を聞くとピンとこない方がほとんどですが、正直自分もハッキリ知らなかったけど、某保険会社のCMや写真集でよく使われているそうなのです。

けどこの場所が今イチ分からない場所にあるんですよ。

観光ガイドブックには「十勝川河川敷」としか書かれておらず、地図も大まかしか書かれていないので苦労しました。

1時間も迷って河川敷の所を走って行くと、小さな建物がある所が目印になっているので、そこに車を停めて河川敷の方に降りて行くと、目的の「ハルニレの木」がある。

 

ハルニレの木の写真

樹齢120年と立派な木で放牧地にポツンと3本あるが、一番奥の立派な木です。

こんな所で思いっきり寝てみたくなるもんです。

 

さて夜を明かす場所、白糠(しらぬか)の道の駅に向かう為に一路釧路方面へと車を走らせた。

永遠とハンドルを握り所要時間2時間で釧路の手前にある白糠に到着。

 

 

午後5時

道の駅「しらぬか恋間」に到着。

夕方になっているが、空は曇り空で小雨が降り始めて来ている。

考えたら北海道に来て一度も晴れ間を拝んでいない。(―■―)

海沿いにあるので建物の裏には砂浜が広がっていて、ここから釧路の灯りが見えてとても綺麗。

ドライブ疲れを癒す為に、しばらく海を眺めながら友人に電話。

友人「お〜、久しぶり〜!」

自分「やっほ〜!」

友人「何か電波が悪いね〜。」

自分「そりゃ〜、1000キロ離れているからな!」

友人「また、何処かに行っているの?」

自分「北海道〜!」

友人「またか、、」

なんてあきれ様子だった。

色々と話した後、道の駅で食事を取る事にした。

今夜の食事は海鮮丼をたらふく食べる。

その後は大人しく寝る準備をしつつ明日はいよいよ釧路湿原を見て周る事になる。

 

 

 1日の走行距離201キロ

 

 

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