北の通り道
前書き
今回の旅行は自分の車を使って旅をする事にしました。
と言う事は長距離フェリーを使用となります。
主な日程はフェリー上船後→苫小牧→日高→襟裳岬→帯広→釧路→根室→支笏→知床半島→網走→稚内→旭川→美瑛→富良野→札幌→小樽と日程を組み時間とお金が余ったら、積丹半島等を見て周る日程です。
寝場所は車の中と考えた。
秋の北海道ではちょいと無謀かもしれない。
日程はほとんどアバウトな感じで一体どうなる事やら、車を使うので何処で何が起こるか分かりません。
「旅路」開設以来、長期旅日記をお楽しみ下さい。
北海道がどう言う風になっているか分からない方も居ると思うので、下のリンク先をクリックして地名とか出てきたら同時に使用すると便利です。
2001年10月4日(木曜)
午前5時
起床したけど、とてつもなく眠い!ここでもう一眠りしたい位に睡魔の誘惑が凄い!!
いつもの日々ならこの誘惑に誘われてもいいけれど、今日ばかりはそうも行かないのである!
だって〜2ヶ月ぶりの旅行だもん!ヽ(^▽^)ヾ
それに今回は昔からの憧れ、フェリー旅行なんです。これで黙ってろなんて言う方が無理です。と言う訳で身体を起して身支度を済ませた後は手荷物を引っさげてMY CARに移動!
旅の相棒になる車の紹介。
普通の乗用車で3ドアのオートマミッション(マニュアル車なんて、もう運転出来ません。)ウインドもオートマ!!(=▽=;
だって昭和63年仕様なんだもん!メーターだって13万を越している。立派な現役車ですよ!馬力は1300ccです一応、、、、。
さて、大きな荷物は前日あらかじめ積み込んで置きました。
今回の持って行くのは多いです。なんたって車の中で寝泊りする訳ですからそれなりの物がいります。
・寝袋(これないと寝れないです)
・バーナーの一式(コンロにランタンも使えます)
・着替え等(厚手物も含みます)
・非常食料品(大抵はお湯を沸かす物ばかり)
簡単に書くとこんなもんです。
さてガソリンも満タンで早速エンジンを回すとブオ〜ンと警戒
軽快なエンジン音を鳴らし約2週間の日程で北海道をなるべく1周旅行の始まりだ〜!(―▽―/
変則的駐車場から車を出し、フェリーに乗る為にいざ茨城県大洗に出〜発!とその前に地図でチェック!
川崎から大洗まで首都高速を利用経由して常磐高速道路に向かえば良いわけだな。
地図にある左下の青いアイコン(川崎)から右上にあるアイコン(大洗)まで移動するんです。
川崎のインターチェンジから乗れば良いものを何故か東京に渡ってから乗りました。それは何故かって?
それは川崎と東京の間に川があって高速もここで200円程料金徴収するんだもん!!(―◆―メ)
気を取り直して高速に乗ったのはいいけど、こんな早朝にトラックだらけハッキリ言って前の方が見えません。
これでは首都高名物?(意味不明)標識の樹海にハマッテしまうではぬわいか〜!
仕方が無いのでここでなるべく前に居るトラックと車間距離を取って、標識を間違わず行く事にするけど都心の方に入るともう何が何だか訳が分からない状態になってくる。
2車線しかないのに分岐しまくり!こうなったら自分の勘を頼りに「箱崎」付近を通過して何とか「常磐」の文字だけを見ていました。
首都高に乗って1時間程で常磐自動車道に入る事に成功〜!(―▽―/~
ここまで来れば「水戸」まで行けば大丈夫でしょう〜!
爽快な気分で音楽を聴きながら途中のSA(サービスエリア)で休憩にして、「今何処ら辺り走っているんだろう?」と思い地図を見ると、このSAの先に「水戸IC」があるではないか〜!あやうくこのまま福島まで行く所でした。(―O―;
気持ちを切り替えて乗車開始。こんな所で事故を起す訳にはいかないからね〜。
地図通りに水戸ICに到着して早速料金を払いながら、係りのおじちゃんに聞いてみた。
私「大洗に行くにはここ右ですか〜?」
係り「あ〜あの信号の標識通りに行けば着くよ!」
と言われたので信号の標識を見ると国道の上に大きく「大洗港」と書かれてました。(―○―;
とりあえず標識通りに大洗港に向かう事にしたが、走り始めて10分程でいきなり通って来た国道と港の文字が消えてしまった〜!
「どないしよ、、、、。」と思い地図を見たが、あいにく持って来た地図には細かく書かれていないので分からない。
「早くも旅が終了?」と頭をよぎってしまった。
現在の時刻は7時20分で船に車を積み込み終了が8時30分だから、、、、。
「げっ!1時間しかないじゃん!!」
それに乗船手続きを何だかんだやっていたら、あと30分以内に大洗港に到着しなければならない。
これは困った!!(―○―;;;
道を聞くと言っても周りに誰も居ないではないか〜!!!!!!
万事休止と思ったその時、一台のトラックのナンバーを見てしまった。
ナンバーには「苫小牧」と書かれているではないか〜!
もし、フェリーに乗るトラックならこの後を追いかければいいけど、、、。もし、東北経由だったら洒落にもならない。
さあ、どっちに賭ける、、、、
フェリーだ〜!
「わざわざ東北経由で行く程、運送会社も儲かっていまい。」と思いフェリーに乗ると賭けて後を追いかけた。(運送会社関係者の方すまん!)
15程走ると「大洗」書かれた看板が目立って来た。
ビンゴ〜!(―▽―/~
大洗港に到着するとフェリー乗船の為に手続きを済まさないといけないのでフェリーターミナルに向かうが、何故か建物が2つ古い方と新しい方。
また、どっちの料○ショーかい!!(―○―
とりあえず、古い方の建物に向かう(―-―))))))))(タッタッタッタ〜)
ドアを開けて窓口のブラインドが降りており、何やら紙が、、、、「現在の窓口は新館の方に、、、、」ってあっちかい!
仕方が無いので車に戻り、車検書と乗船予約したコピー用紙を持って新館に移動。((((((―-―)(タッタッタッタ〜)
新館に入ると暖房が効いており、「ほ〜生き返る」なんて事を考えた。
窓口に向かおうとしたが少し考える。
乗船する訳だから手続きだろ、だからこのコピー用紙を持って行っても余り意味が無い。所詮コピーした物は確認だから、、、。
ずばり!先に用紙に記入〜!って辺り前か〜。
記入したら窓口で並ぶと前の方で係りの人が「先にあちらの用紙に記入してからこちらに来て下さい。」と言っている声が館内に響いている。
やはり。(―▽―)(ニヤリ!)
で自分の番になったので記入した用紙と車の車検書と予約確認したコピーを提出。
係り「え〜と普通乗用車で車長、、、、。あ〜おしいですね〜。」
私「えっ!?何がです??」
係り「この長さが4メートル未満だと、もう少し安くなるんですけどわずか3センチですね。」
確かに3メートル未満だと安くなるのだが、あいにく私のは403センチでちょいとオーバーだけど、それの為にバンパーを削る訳にはいかないでしょう!
とまあ変なやりとりをして、ようやく乗船手続き完了!
乗船の為に貰った物は「苫小牧」行きと書かれた紙(車のダッシュボードに置く為)、乗船券(上船・下船)、注意事項の紙です。
とりあえず、車に戻り上船開始までに車を搭載する為に、すでに並んでいる列の後ろに車を付けた。
午前8時20分
係りの人の誘導でいよいよフェリーに車を搭載開始した。
でも、疑問が一つ。これから乗る船凄いサビがこびり付いているのが気になるんだけど、まあいっか〜。
船先から車を入れて船内に車を入れると先に停まっているトラックの荷台が悠然とある中、乗用車はその先で係りの誘導で各々停めている。
車を停めて身近な手荷物を持って船内に入る事にした。
一度船が走り出すと車に戻れないので必要な荷物はここで持ち出さないといけないである。
さて船内に入り自分の今夜寝る場所はと言うと「2等寝台」で、列車の寝台と同じタイプで他にも「2等」もあり値段も少し安くなるが、こちらは1つの大広間に布団が一列ならんでおり完全に雑魚寝状態。
後は個室タイプだけど。1人で個室もいいけどそこまで優雅には出来ない。(T-T
係りの人に場所を聞いて、「2等寝台の場所かな〜?」と思うと何故か1等寝台の場所に出てしまった!?(―○―;
「う〜む何処で間違えたのかな?」と思いつつようやく寝台のある場所に出て、番号を確認しつつ部屋に入るとすでに2人の方がベッドのシーツを整えていた。
「もう、寝る準備すか!?」と思いつつ自分も荷物を置いてベッドメイクをしてから、ちょいと船内の探検開始。
風呂・トイレも完備され、給湯器もあるではないか〜!
しまった!食料を持ち込むの忘れてた!!カップラーメンでもあれば、この給湯機で食べる事が出来るだろう。
午前9時
いよいよ北海道の苫小牧に向けて出向〜!(^○^)/
丁度、陸側の甲板から海風に当たりながら船は岸壁が離れて行き太平洋の大海原に出るが、船から少し身を乗り出すと風が強い!息が出来ない位に風が当たる。(―◇―)
30分位甲板に居たけど、さすがに寒くて船内に避難。
「さ〜て、これからどうしよう?」
苫小牧到着は翌日の午前5時だから、20時間もあるんだよね〜。寝る時間を差し引いても、12時間も時間を持て余してしまう。
とりあえず、小説に読みふける事にした。
午後12時
レストランで昼食を取れる事を伝える船内放送が流れて、「あ〜、もう昼か〜。」と隠居した人みたいな感じでレストランに足を運んだ。
何か食べ物を買ってくれば良かった。だって料金が高いんだもん!
背に原平に2000点じゃなくて、腹に変えられないのでレストランで昼食を取る事にした。
ご飯はピラフ・カレーと色々と選べるが、私はピラフに決定〜!でスープに野菜が付いて1000円位だったかな?
朝飯はコンビニのおにぎりを3つしか食べていないので、「あっ!」と言う間に食べ終えてしまった。しかも1人だから味気ない、、、。
昼食を食べ終えたら、甲板に出て食後の一服。( ̄▽ ̄)/-― 〜〜〜(ぷは〜)
身体に悪いと言ってもこれは辞められません。
海風にあたりながら、「どの辺りを航行しているのかな?」と疑問に思った。
確か船内に航行図が貼ってあったのを思い出して、早速見に行く事に決定!(((((((((* ̄▽ ̄*)♪
「う〜んと、、、、、、げっ!」今は昼だから、、、まだ福島県の沖合いっすか?
こっ!これはある意味地獄っす。
旅仲間とかいれば話し相手で時間を多少は潰せるかも知れないけど、一人旅だし同室にいた旅行者?はすでに寝ている状態なので、とてつもなく暇!!
携帯用のゲームでも持ってくれば良かったと思ったら、確か先日友人からPDA(小型携帯用パソコン)の中にゲームがあったな〜と思い出し、早速起動して試行錯誤してゲームがあった。
これで何とか時間が潰せる。
つい1週間前まではよく友人と「1日25時間位あればいいのに」と話していたのが嘘の様に時間を持て余している。
とにかくやって見ると、いや〜、ハマッテしまい結局4時間もやってしまった!(^▽^;
午後7時
「うっ、うっ、うっ、う〜〜〜暇じゃ〜〜〜〜」と思った時、船内放送で夕食が出来たと言うので、早速夕飯〜!(((((((((* ̄▽ ̄*)♪
何だか人生これで良いのかと言う位墜落(ついらく)じゃなくて堕落(だらく)してます。(^○^;
夕食はバイキング形式で料金は1800円とおな〜り〜!
とにかく食ってやると言う位皿には料理が天盛り、昼間身体を動かしていないのに我ながらよく食べる物だと感心しつつ、料理を堪能してデザートまで天盛りに食いまくって料金分の元は取ったなと確信しつつ食後の一服タイ〜ム!( ̄▽ ̄)/-― 〜〜〜(ぷは〜)
海原は漆黒の闇の中、雲間から満月の光が海を照らして幻想的な風景が広がっていた。
確かこの時刻は盛岡の沖合いを航行しているはず。風はさすがに冷たくなって来ており、北海道が近づいている事を実感。
その後は風呂に入って風呂上りは、ビールで乾杯〜!( ̄▽ ̄)/
明日は午前5時には苫小牧に到着するので今日は午後10時と早めの就寝にする事にした。
明日からは相棒と一緒に北海道の大地を走り抜けると思うと胸が高鳴り、眠れるのかな?
「ぐぉ〜〜〜〜」
1日の走行距離156キロ