今回は久々に連れの居ない旅に出る事にしました。
まあ、ある祭りをじっくり見るのが目的なのだけどね!
その祭りとは、去年の2月に古い友人達と行った小樽の「雪灯りの路」の祭りです。
実は1泊2日の日程の為に、ほとんど祭りの中身を見られなかったので、今回はリベンジの意味を含めて一人で行く事にしました。
第1部:慣れは怖いね〜
2001年2月16日(金)午前10時
眠気眼(ねむけまなこ)に時計に目をやると、午前10時を過ぎていた。
「げっ!」思わず絶句してしまった。
何故かと言うと9時に起きなければならないのに、これでもかと言う位に寝坊してしまったのである。
本当なら前日に旅行の仕度をしとけばいいのに、慣れって怖いです。
北海道にはこれで計5回目、去年の冬を体験しているから「明日でいいや」と思い何も仕度していませんでした。
とりあえず、旅行用の「VOLKSWAGEN」と書かれた鞄を取り出し、着替えその他諸々と詰めたけれど、余り持って歩かない性格だから、半分も収まらずに身支度終了。
時計に目をやると10時50分を過ぎていた。
「う〜ん、ギリギリだなこりゃ。」
今回の飛行機の時間は午後12時45分の「AIR DO」新千歳空港行きです。
そうです、初めて乗る飛行機会社だからちょっぴりワクワクと興奮気味。(←変です)
さらに、いまこの時点で飛行機のチケットを手に持っていないのです。
そうです、今回も「じゃらん」の旅行会社から手配したものだから、空港で引き換え方式なので時間まで行かないと貰えないので内心不安を感じながら、猫に大量の餌をやって家路を後にしました。
ちなみに話しはそれましたが、母親も北海道旅行で前日に北斗星で行っています。
く〜、俺より贅沢してさらに3泊4日と言うではないか!
思わず、北斗星の写真を頼んでしまった。
そんなこんなで川崎までバス移動 → 川崎から羽田直通バスで移動。
何とか1時間ジャストで羽田空港に到着〜。
すぐに旅行会社の引渡し場所を探すと、「AIR DO」の隣ではないか〜!!
しかも、「AIR DO」のカウンターも小さいな〜と思いつつ、往復の航空チケットとホテルの宿泊券を貰い受けて、搭乗時間まで少し余裕があるので思わず愛用の煙草に火を付けて一服。
煙草を吸い終わり、いざ行くかと思った矢先に思わず足をすくんでしまった。
それは、荷物とボディチェックの所であった。
過去に何回も引っかかり苦い思いした所であったが、今回も万全も期して財布・時計・鍵を鞄の中に入れて、いざゲートをくぐると「ピンポーン!」
「!!」「お客様、こちらへどうぞ!」と女性警備員の誘導に従い、渋々案内されたゲートの横に移動してボディチェックを受けた。
金属探知機の棒で足の先から検査されたが、金属探知機に反応があったのは靴紐を止める金具に反応したのだった。
これは意外な不覚だったが、すぐに解放されて飛行機搭乗ゲートに向かったのだったのだが、それらしい搭乗ゲートが見えてこない。
案内板に従い進んで行くと、1階の空港内で移動するバス乗り場に到着した。
「まさか!」と思いつつ搭乗チケットの書かれたゲート番号を見ると確かにその場所であり、搭乗ゲートの案内には新千歳空港行きの「AIR DO」時間が表示されている。
バスに乗って飛行機に乗り込むのは久々なので思わず、カルチャーショックを受けつつ「AIR DO」まで移動するバスに乗り込んだのはいいのだが、心に思った事が一言ある。
「暑い!!」確かに外は寒いけれど、人がギュウギュウに詰まったバスの中は蒸し風呂状態だった。
そんな暑い中を15分かけて移動して、ようやく飛行機乗り場に到着。
「AIR DO」の他にも福岡に行くスカイマークエアーラインの飛行機が並んで乗客を待っている。
おお〜、何か新鮮と思いつつバスから降りると、飛行機にはタラップが取り付けられている。よく、アメリカの大統領が飛行機から降りて手を振っている場面を見るが、まさにあんな感じです。
すぐに飛行機に乗り込み、荷物と上着を上の棚に上げて座席に座った。
第一感想をここで一言。
「狭い!!」の一言、僕も身体の小さい部類に入るけれど、これは確かに狭すぎる。
そんな事をやっている内に、飛行機は滑走路に向かい北海道に向けて旅立った。
第2部:何をやっているのでしょうかね〜
午後2時半
飛行機は無事に新千歳空港に到着。
到着して出口が開けられると、狭い通路をかき分けて空港内に降り立った。
途中の通路で冷たい空気が込むと北海道に来た実感が湧いて来た。
荷物は手荷物の1つだけなので、荷物受け取り場所を通り過ぎ、そのまま札幌行きの汽車に乗り込んだ。
30程で札幌に着くので、それまでに考えておかないといけない事が一つだけあった。
それは、旅行の日程で前日に予定を立てておこうかな〜と思ったけれど、全然考えがまとまらず今にいたっているのでした。(笑)
そんな事を考えていると、いつのまにか札幌駅に到着。
時計の針は午後3時を少し回っていた。
そういえば、この後の北斗星で母親が乗って札幌に到着の予定なのだが、ここで待って会っても仕方が無いので、そのまま我が道を突き進んだ。
札幌駅から地下鉄東西線に乗り込み、「すすき野」で下車したのはいいけれど、ホテルの場所が全然分からない。
確か小学校の近くだと思って、その辺りを歩いてみるが目的のホテルが見えてこない。
「これは困った!」とにかく探すしかない、「下手したらこの寒さで野宿!?」と変な考えを巡らせながらひたすら探し歩いて30分経過してホテルの看板が見えて来た。
内心ガッツポーツを取りつつ、ホテル内に入りチェック・インをして部屋の鍵を貰って部屋で一息ついた。
考えたら昼は何も食べていないので、煙草を吸ってもまずい!
とりあえず、腹ごしらえでもしようと思い、狸小路まで出向いて見た。
5分程でラーメン屋が見えて来たけれど、「あれ?」と思い看板に目をやると「火の鳥」と書かれているではないか!?
僕は同じ場所で以前食べており、かなりのお気に入りのラーメン屋であったのだ。
今回もここにするか〜、と店内に入った。
とんこつラーメンを食したが、以前程の味が無いと思いつつ、空腹には耐えられないので全部食べてしまった。(笑)
身体も温まった事なので、何処か行こうと思ったけれども、ホテルに地図を忘れてしまった。
「すげ〜大ポカ」をかまして、少しその場で考えて見た。
近くの時計台や道庁とかは以前見たので、もういいやと思って遠くに目をやると観光雑誌で読んだ「藻岩山があるではないか〜!」と思いそこに向かう事にしたのはいいけれど、狸小路からどうやって行くのか全然分からなかった。
下手にバスで行って見当違いの場所に着いては意味がないので、歩く事を決断!
最初は歩いて街並みを散策と気まぐれな考えで、歩いていたがすでに時計の針は午後5時を過ぎており、気温が急激に下がって寒くなり、追い討ちをかけるかの様に雪まで降り始めて来た。
そんな雪の中を歩いていると、横断歩道が危険だと感じた。何故かと言うと車が通り凍った雪が磨かれて非常に危険だと言う事。
そう言う時に限って危険が襲って来たのだった。
横断歩道を歩いていると、ラーメン屋が目に入り美味そうだな〜と思った途端、何が起きたか分からずに転んでしまった!
車が来ていなかったから良かったけれど、一日目にして左手首を負傷!!
皆さん、横断歩道が一番危ないから気を付ける様に!(お前が言うなって。)
小さな鞄から携帯用のホッカイロを取り出し、心もとない暖をとったが外気があまりにも強烈なので全然役に立たない!
「寒い・疲れた・痛い」の3拍子が揃った状態で歩いて行くと、路面電車が見えて来て、路線図を見ると藻岩山の近くまで行くらしいので、そのまま歩いて行く事にした。
狸小路から1時間掛けてようやく藻岩山ロープウェイに到着〜。(←すげ〜馬鹿)
時計の針は午後6時前を指しており、しかもここの営業時間は午後7時で終わりらしい。(T-T)
時期と時間が悪いのか、乗客は僕を含めてたったの7人しかいない。
まあ、余りガヤガヤの状態で登りたくないと思うと、登りのロープウェイが発車時間になりゆっくりと山の上へと登って行った。
ゆっくりとロープウェイが登ると、観光地名物その場所のアナウンスが流れて始めた。
山の下の方に目を向けると、夜の帳が落ちて札幌の街が光の粒になって浮かび上がって来た。
「おおぅ〜、これは確かにいい眺めだ!」と思うと、アナウンスで頂上にはロープウェイから降りてリフトで登ると言う事が放送された。
他の乗客の女性が「ええ〜!」と言って驚いている。
そりゃ確かにこの寒さでリフトに座ったままじゃ、寒いだろうな〜と思いつつせっかくここまで来てロープウェイでまた引き返すのは勿体無いので、ここは挑戦と言う意味を含めて行く事を決心!
ロープウェイから降りて、リフト乗り場に来ると先ほど驚いていた女性がしっかりいるではないか!?そりゃ、ここで引き返す物好きもいないと思いつつ、リフトに腰を落とし風が吹き付ける中、頂上のまで行った。
頂上に着き、白い建物が見えて「これが展望台か〜!」と思いそのまま上へと目指した。
寒風の中他の乗客混じって展望台からの眺めを見た。
「こ、これは!」
いい景色の一言につきます!
札幌の街は京都の碁盤目の道路を真似て作られているから、街並みの灯りが綺麗に浮かび上がっていてとても綺麗だけれども、その場にいられるのは5分が限度!
すぐに建物内に入り、温かいそうな甘酒を一杯飲んだ。
近くの椅子に座りながら甘酒を飲みながら、愛用の煙草に火を付けていると、営業時間の終わりのアナウンスが流れて来た。
甘酒を飲み干して、もう一度だけ展望台に登り札幌の街並みを目に焼き付けてリフトとロープウェイで下まで降りて行った。
時計の針は午後7時半を回り初めていた。
帰りはさすがに歩いて帰る気力も体力無く、路面電車ですすき野まで戻る事にしたが、考えたら「運賃ってどうなっているの?」と思いつつ周りを見ると均一料金なので安心した。
すすき野に着くとそのままホテルに戻ったけれど、こりゃ〜明日は筋肉痛の可能性大と思いつつ旅の疲れを取った。
第3部:続、何をやっているのでしょうかね〜
2001年2月17日(土)午前7時起床
「くぅ〜〜」見事に足が筋肉痛になってしまった。
そりゃ〜、普段の運動不足で雪の中を5キロ以上歩けば誰だってなります。
けれど、翌日に筋肉痛と言う事は、身体がまだ若い証拠と思いつつホテルの朝食と取った後は身支度をして午前8時にホテルを後にした。
昨晩は雪が降ったらしくかなり積もっており、これは危険と感じて一旦狸小路に出てそこから商店街を抜けて(アーケードだから雪が積もらない)、地下鉄駅に向かったけれどもこれは筋肉痛の僕としてはかなり辛かった。
地下鉄東西線で「大通り」駅まで行き、そこで東豊線に乗り換えて、終着駅の「福住」まで行った。
午前中の目的は「羊が丘展望台」に行く事なのだが、バスターミナルでバスの時刻表を見ると、ついさっき駅からのバスは行ったばかりで、次のバスまでかなり待たされてしまうので、またもや強行軍を決意!(またか、、、)
地下鉄駅から外に出るとさすがに寒いの一言。
簡単な地図を片手に右か左か迷ったが、「多分左だろう」と道を歩いていたが地下鉄の駅が見えて来ておかしい事に気が付いた。
そこは「福住」駅の別の出入り口だったので、後を振り返り見ると建設中の「札幌ドーム」が見えたので、もう一度地図を見ると逆に地図を見ていました。(笑)
気を取り直して、札幌ドームの近くまで行きそこから右の道路を真っ直ぐ行くと「羊が丘」に着くと書いてあるが、これは中々の難所であった。
直線の上り坂で永遠と続いているではないか〜!
駅で後1時間も待っていられないので、そのまま強行軍!
とにかく歩く、さらに歩く、ず〜と歩く、ひたすら歩く、これでもかって歩くが全然着かないではないか、途中で大きな交差点の近くにバス停留所があったので、路線図を見るとバス停留所の数は4つで「羊が丘」書かれているが、その道路先を見ると坂の頂上が見えない。
寒い中でバスを待っても仕方無いので歩く事にしたが、途中でバスが来て通り過ぎるのも嫌なので進行方向の歩道で歩く事にした。
万が一バスが来ても直線で見晴らしが利くので、停留所で待っていればいいと考えたがこれがいけなかった。
登りの歩道は全くと言っていいほど、人が通った跡が無い為に雪中行軍状態。
とにかく登り坂を懸命に歩いては坂の下を見て、バスが来ないか確認したがそれらしいのは通らないし、「バスが来た!」と思っても観光用だったり途中で嫌になって来た。
左には「羊が丘」の敷地らしい、右を見れば車が通り抜け、上を見れば誰も通っていない雪の登り坂でいい加減嫌になり、途中のバス停留所で待つ事にした。
時刻表を見れば10分程で来るらしいので、またもや愛用の煙草に火と付けて待つ事にしたが、上着から湯気が立っているのに気がついた。
どうやら、40分も雪の登り坂を登っていた為に汗をかいたらしい。
ここで冷えた汗になっては風邪をこじらす可能性があるので、なるべく立ち止まらず身体を動かし続けていると、「羊が丘」行きと書かれたバスが到着。
それに乗り込み席に座ると、停留所2つ過ぎで到着してしまった。(笑)
バスから降りると、「羊が丘展望台へようこう!」書かれた、いかにも迷わない様に書かれているが、僕はすでに色々と迷っています。(苦笑)
車も通れるゲートでおばちゃんに、入場料を払いながら「展望台まで歩いてどの位ですか?」と尋ねると、「15分もあるけば着くよ!」と言われ、内心「こんちくしょう!」と思いつつ、「有難う御座います」と言いとりあえず歩いてみたのはいいけれど、またもや上り坂ではないか〜!
仕方が無いと渋々自分に言い聞かせ、20分で到着。
「15分じゃないのか〜」と小声でつぶやく自分が少しかわいいと思うと、目の前によく観光雑誌で見かけた、「クラーク博士」の像が立っている。
午前中のせいなのか、それとも冬の季節の為なのか分からないけれども、観光客がほとんど居ない状態で、僕が見た限りでは15人位しか居なかった。
まあ、そんな事より景色を見てみますか!?
僕はクラーク博士の像の近くまで行くと、雪の被った丘の下には建設途中の札幌ドームが良く見えて、その先には札幌の街並みが良く見えている。
ちなみにこの羊が丘は、農林水産省北海道農業試験場の一部を観光の為に解放されたそうです。今の時期では無理だけれども夕暮れ時に金色に染まった草原の景色が格別に綺麗だそうです。
景色をたんのうしつつ、ここで写真を1枚(カシャ)。
そういえば羊達の姿が見えないと思い、辺りを散策して歩いていると、すぐ近くに羊の厩舎があったけれども、寒いし足が限界まで来てきていたので、近くにある建物に避難。
建物は温かいな〜と思いつつ、バスの時刻表があったので見てみると、「やはりな、、、、、。」
1時間に1本もしくは2本しかない。
とりあえず、バス乗り場の事を店の中に居るおばちゃんに聞いてみると、すぐ外にあるバス停で待っていれば来ると言うらしいので窓の外から見てみると確かにバス停がある。
と言う事は駅から乗ればここまで来られると言うなのか?と少し後悔しつつ煙草に火を付けて時間を潰した。
時間になりバスが雪道を駆け上って来たので、バスに乗り込むと他の乗客も何人か乗り込んで来た。
これでゆっくり帰れると思い、軽い眠りに着いた。
ふと眠った目を開けると、「福住」駅に着いた所だった。
バスから降りると外気が身体を包み込んだので、僕はそのまま地下鉄の中へ行き、「東豊線」で「大通り」駅まで行き、そこで乗り換えて「東西」線で「円山公園」駅で降りた。
いや〜、今年の初詣はまだだったので、北海道神宮で初詣でもしようと考えてました。
円山公園内から裏参道へと進んで行くと、去年より雪が少ないと感じた。確かに去年は寒波の時に来たからな〜と考えながら境内に入り、お参りした後にお守りの鈴を購入。
時計を見ると昼近くになったので小樽へ移動する事にした。
第4部:変な観光客
小樽へ向かう途中で汽車は海に面した所を走り抜けて行き、「銭函」駅を通り過ぎた辺りで、僕は海の景色を見ていると「!?」と変わった物を見た。
最初は海鳥が海面を漂っているな〜と思っていると、どう見てもそれは鳥には見えなかった。
良く見るとアザラシみたいのが、居るじゃあ〜りませんか!
何でこんな所にいるの?と通り過ぎて行く海の景色を見ながら思ったけど、銭函付近の方〜、あの辺りってアザラシみたのはいる?
そんな事を考えていると、汽車は小樽へと到着。
去年は雪混じりの観光となったけれども、今度も同じ感じでさらに寒い!
さ〜て何処から見て回ろうかなと考えていると、昼飯がまだ食べていない事に気づいて小樽駅構内にある回転寿司で昼飯を食した。
回転寿司と言ってもバカには出来ないですよ!
これが中々の物でした〜!(笑)
昼飯も充分食べたので、観光地巡りでも行こうと取り合えず、小樽運河へと足を運んだ。
1年ぶりの小樽運河は観光客で賑わっていて、運河の川面には変なロープが水面上に並べられているのに気づいたけれど、これが何なのか今現在では分からなかった。
とりあえず、観光案内所でパンフレットを貰って地図を見たけれど、「う〜ん。考えたら小樽には3回目だから、見る所はほとんど見てしまっただよな〜。」と思いつつ小樽オルゴール堂のメルヘン交差点の近くに「小樽運河を一望できる高台」と書かれているのに、気づいて「よし!ここへ行ってみよう!」とまた変な決断をしてしまった。
小樽運河からメルヘン交差点まで徒歩ではかなりあるが、時間はかなり有り余っているので途中の店でも巡りながら行く事に決定!
堺町通りを行くと、聞きなれない言語が飛び交っているのに気づいた。
どうやら、韓国の団体さんのようです。
そんな分かりもしない話しを尻目に、右に目をやると「通行禁止」と書かれた看板が見られた。確かこの上を行けば高台に行けるのだが、車以前に人が通れるのか?と言う位に雪が壁の様に積もっているので、これは「無理!」と判断して他の道を探した。
メルヘン交差点までやって来たが、高台に上る道が全然見つからないので、少し脇道にそれて行くと信じられない光景が目に入って来た。
それは、急な勾配の坂道であった!
確かにこれを上れば高台だけど、どう見ても人が登って行けるのか?と内心不安になったけれども、その上に人が住んでいるのだから行ける!と決断!!
坂の途中で急に勾配がきつくなり、息を切らしながら行くと、夕刊の配達のバイクが坂を上って行くのに気づいた。
「マジ!(←古い)こんな坂を登るか〜」と思いつつしばらくその場で休憩していると、先ほどの新聞配達のバイクが降りて来たので、右側の脇に身体をよけると、信じられないテクニックを見せてくれた。
何と!雪の下り坂を滑りながら、僕の右側の家へとドリフトしながら入って行ったのである。
思わず拍手してしまいました〜。(笑)
「恐るべし、雪国の新聞や!」と思いつつ登り始めたけれど、足は雪で滑ってこけたりと悪戦苦闘して、ようやく高台に到着。
よく見るとそこは神社の境内になっていた。人が余り来ないせいかほとんど新雪で道もわずかに人が通った跡しかないけれど、ここは「八甲田山」でしょう!と訳の分からん事を言いながら高台の景色を見ると、「おぉ〜、これは穴場の景色だ〜!」と白く染まった小樽運河が望めました。
景色を見ていると、二人組みの女性が神社の境内に姿を現した。
「まさか、あの坂を登って来たのか?」と疑問に思いっていると、一人の女性がこけて新雪の中へダイブした!
「おいおい!漫画じゃないんだから」と思いつつ本堂へお参りした。
お参りが終わると、「すみません。写真お願いできますか?」と言うので心良く受けて撮影した後に、「ここへどうやって来ました?」と聞くと、神社の裏から階段で登って来たと言うではないか〜!「僕の苦労は何?」と凄い後悔の念にかられた。
景色を堪能して時計に目をやると、午後の5時回った所でまだ祭りには時間があると、思い何処かの喫茶店で時間を潰そうと考えていると、雪が横殴りに降り始めて来たので急いでこの場を後にしようとしたが、どうせ帰るなら階段では無く、あの坂で帰ろうと思い再び急坂へと足を運んだのはいいが上から見ると、とにかく恐ろしいの一言。
スキー場の上級者コースと言っていいほど、急坂である。
とにかく、足を斜めにして降りて行くと「おぉ〜これは面白い」と思い、今度は腰を落としてつま先を坂と平行にしたら、そのままでんぐり返しをしてしまった!
3回転してようやく止まったけれど、これは危険極まりないと思い普通に降りて来ました。
小樽駅前まで戻り近くにあった、喫茶店で1時間ほど小休止。
時計の針が午後6時を回って店の外に出ると、すっかり暗くなっていたので早速「手宮線」の会場へと足を運ぶと、周りが電気の灯りがほとんど無い為に暗闇の中にロウソクの灯りが点々とついている。
綺麗なロウソクのともし火の中を抜けて、今度は運河の方へと足を向けるとここもまた綺麗。
しかも、雪が降っているから、幻想的な空間と作りだしているのはいいが、観光客がごった返して人混みをかき分けながらの観光となってしまった。1時間位してほとんど見て周り、今回の旅のメインを締めくくったのです。
第5部:何キロ歩いたの?
2001年2月18日(日)午前7時起床
「痛い!」飛び起きて第一声がこの言葉だった。何故かと言うと、一昨日・昨日と何キロ歩いたか分からない位に歩いた為、ふくらはぎが筋肉痛になっていたのであった。
初日には左手首をひねり、昨日は坂道を転げ落ちたりしたから、体中のあちこちが痛むけれど、そんな痛みより腹が減ったので、ホテルの朝食をとるがまともに食べる事が出来ずに、ホテルをチェク・アウトした。
荷物を札幌駅のコインロッカーに預けて最後の観光巡りに旅立った、まず「大倉山ジャンプスキー場」に足を運んだ。
地下鉄「南北」線で「大通り」駅まで行き、そこで地下鉄「東西」線で「円山公園」で下車したのはいいが、またもやバスが行った後で次のバスまで1時間半も待たなければならないのである。
また「歩くの?」と皆さん思っているでしょう?さすがに散々歩いて来たけれど、今日はとにかく時間が無い!帰りの飛行機が午後2半なので空港には1時間前に着きたいのである。しかし、時間があると思いまた歩いて行く事に決定〜!(学習能力が無いのか〜!)
とりあえず、近くにあった観光案内板を見て行き方を模索して、いざ出発!
円山動物園への脇道を通りひたすら歩いて行くと、何やら円山競技場の方で何かやっているではないか!?見て見ると小学生達のアイスホッケー大会が行われていた。「若いな〜」と思いつつ、自分もひたすら歩いた。
1時間かけて「大倉山ジャンプスキー場」に到着。今日は大会がないから一般に開放されている。
本当なら、ここでジャンプ用のシュミレーションで遊びたいけれど、待ち時間が30分となっており断念して、ジャンプする場所までリフトでいけるらしいが、「寒い・高い・怖い」の3拍子が揃っているではないか〜。上に登ってもな〜と思い下から眺めている事にしました。(涙)
時計の針を見ると、午前10時半を指していたので、ここで切り上げる事にした。一度下へ降りてバスを待ち、そのまま次の「開拓村」へと行きたかったが、「新札幌」駅まで行き時間に余裕がないと思い、空港へ一直線、仕事仲間に土産を買っていかないといけないので、空港土産に決定〜!(笑)
帰って来て分かった事が一つ!2泊3日で計30キロも歩いていたのが発覚!!
今回はひたすら歩いた旅でした。
終わり。