1995・9・21(水曜日)
午前5時
ホテルの岩風呂にて
ザッパーン、、「は〜、ビバドンドン」
古いネタですみません。m(_ _)m
朝から岩風呂で昨日の酒を抜いています。流石に昨日は少し飲みすぎた!(笑)
部屋に戻り、帰りの支度を整えて時計を見ると午前7時半過ぎなので、早めにチェクアウトした。
何故?と思いでしょうが、やはり函館に来たら朝市は外せないでしょう!?
荷物はホテルのカウンターで宅急便で送る事にして、身軽になった所で函館の朝市に向かう事にした。
路面電車で駅に向かう。
やはり、朝なので少し混雑していた。
函館の駅前で降りて、駅を正面から見て左手の方に有名な函館の朝市がある。
この時、観光客は結構居た。
朝市の店先には新鮮な魚介類が並び、お店の人が一生懸命にお客さんにアピールしている。もちろん、野菜類もありました。
そんな場所を歩きながら、定食屋のノレンをくぐった。
店内は賑わっていたので、相席となった。
4人掛けの席におじちゃんが座っている。
早速、席に座ると相席のおじちゃんは、朝からビールをかっくらっている。(オイオイ、、)(^^;
そんな、のんべえのおじちゃんを横目に注文を頼んだ!
注文を待つ間に相席のおじちゃんに声を掛けられる。
「よお少年!一杯飲まねえか?」
冗談でしょ!昨日散々アルコール類を飲んだのに。でも、こういう時、変に断ると絡まれる危険があるので、「これから仕事があるので、済みませんけどお断りします。」
おじちゃんは私の顔を覗き込む。(- -)
(ああ、神様、ばれません様に、、、)
「そうか、そうか、仕事なら仕方ねぇ〜。がんばれよ!」
「あ、どうも!」(^^;
嘘も方便。何とか切り抜ける。
そんなやりとりをしていると、調理が運ばれて来た。
定食屋と言ったら、ご飯と味噌汁におかずでしょう!
おかずは鮭の塩焼になります。
それと同時におじちゃんの所にも、注文してのが来た。
朝からイクラ・うに・ホタテの三色どんぶりかい!かなり、ヘビーだな〜!
とにかく、食事を取る事にするが、ここでもおじちゃんは凄かった。
私が半分も食べない内に三色どんぶりを食べ終え、さらに、ビールを頼んでいる。
私も食うのは早い方だが、このおじちゃんの食い方は早かった!
しかも、食後の一服するタバコの銘柄がハイライトと来たもんだ!!
私は心の中で思わず(し、渋い)と思ってしまう。
食事を食べ終えた私は店を後にするが、一体なんなんだと思う。
あのおじちゃんは、私の心の中で函館のおじちゃんと記禄に刻まれた。(だから、あのおじちゃんは何物なんだ〜〜)
定食屋を後にした私は昨日、岬さんとの約束をした函館の駅前に行く事にする。
9時10分
函館駅
待ち合わせに少し早いが岬さんを待とうと思った途端、「おはよう!」と肩をたたかれた。
振り向くと岬さんが居た。
これを書いて思い出したが、以前、友達と遊びに行く時に親友のMが遅刻をしてしまい、30分遅れで待ち合わせ場所に来たら、一緒の待っていた女の子が持っている傘で本当は軽く当てようとしたが、間違って又の所に入ってしまい、男性の大切な所に当たり、しばらくみ見動き出来ないお話。
あ〜、思わずあい時の光景を笑いながら思い出してしまった。(^^
本題に戻ります。
岬に会った私は昨日の夜の事を思い出す。
あんなにアルコール類を飲んだのに、岬さんはケロッとしていて元気だ。
それに引き替え、私はまだ昨日のアルコールが残っている。(ウプ)
さて、そんな事を考えていると、「さあ!急ぎましょう!」と私を引っ張り、バス停に向かう。(あうう〜)
南芽部役場行きのバスに乗り込んだ。
トラピスチヌ修道院まで、約30分で到着の予定。
その間、岬さんと話をしていた。
「岬さんは明日からどうするの?」
「あんまり、詳しくは決めていないけど、札幌・旭川・富良野・帯広・釧路の順番に回ろうと思うの。」
「まさか、電車で行く気では!?」
「まさか〜」笑いながら話は続く。
「札幌まで電車を利用して、そこからレンタカーで巡ろうと思うの。第一、電車で回っていたら、時間はかかるし駅から離れた場所を見ようとすると大変だもん!私はそんな事はしません!」
そんな事をした私は一体なに?ここではあえて言わなかった。(汗)
「どうしたの?汗かいているよ。」
「いや〜、少し暑くて。」
嘘です。今までの旅を話したら何を言われるか解らない(^^;;
「それじゃあ、結構日にちがいるね。」と訪ねる。
「そうね!この後の日程なら10日もあれば回れるはずだけど、本当なら今日、札幌に行く予定だったけど、滝君に会って予定が狂っちゃた。」
「それは、それは、失礼しました。」m(_ _)m
「冗談よ!」としている内にトラピスチヌ入り口に着いた。
バスから降りて10分位歩くと修道院の建物が見えて来た。
茶色のレンガで作られた修道院の建物は青空をバックに見ると西洋に居るような錯覚を覚えてしまう。
岬さんは早速、近くに居た人を捕まえ、記念写真を撮ってもらう様に頼んだ。
修道院の建物をバックに写真を撮ってもらった。
「ご旅行ですか?」と写真を撮ってもらった中年の男性が岬さんに聞いた。
「ええ、そうです。」
「かわいらしい、弟さんですね!」
おいおい、またか、、、(^^;
愛想を振りまきながら、岬さんは男性と話を終えて私の方に戻って来た。また、何か言うのでは。
「う〜ん、やっぱり滝君とはカップルには見えないか、、、」
そりゃ、そうでしょ。歳は岬さんの方が年上だし、しかも。背が違うから姉弟に見られるのは当たり前。
「しょうがないよ。」と私はひきつった笑いをした。(^^;
とりあえず、中に入る事にした。
聖堂や院内には入れないが、前庭と資料展示室には入る事が出来るので早速見て回る事にした。
聖ミカエル像・聖テレジア像・聖母マリア像等を見て回り、資料展示室に向かう。
資料展示室には修道院の女性達の生活を紹介したものがあった。
二人でひととおり見て回ると、資料展示室の隣にお土産を売っている売店があったので、入って見る事にした。
中に入りお土産を見ると有名なトラピスチヌ修道院の絵が入ったバター缶があった。
私はバター缶とバター飴をお土産に買って行く事にした。
岬さんも何か買ったらしい。見てみるとマダレナケーキを買っている。このケーキは限定生産の為に売り切れるのが早いらしい。
私はボソッと「太るよ!」
「何か言った?」
「いいえ、何も!」
危ない、危ない。(^^;
お土産を買った私達は外に出た。
時計を見るとまだ、午前11時少し前だった。
「さて、どうしますか?」と私が聞くと。
「飛行機の時間は何時なの?」と反対に質問されてしまう。
「午後2時の飛行機だけど。」
「それじゃあ、まだ時間はあるから、お昼を食べに行かない?」
「OK!」
近くに止まって居た、タクシーを拾い五陵郭の方に車を走らせた。
五陵郭公園のバス停の近くにタクシーを止めた。
しかし何故、五陵郭の近くに来たかと言うと、この近くに美味しいお店があるらしい。
「滝君はロシア料理とメキシコ料理だったら、どっちが好み?」
「う〜ん、両方ともどういった物か解らないけど、ロシア料理の方がいいかな!?」
「それじゃあ、こっち!」と言いながら五陵郭公園と逆の方に歩きだした。
バス停から300メートル位歩いて目的のお店に着いた。
私は店の看板を見た。
ロシア料理、”カチューシャ”!?
この時は何でもない名前のお店と思っていたが、今あるゲームの一つの舞台として知られている。
とりあえず、店内に入るとテーブルの上に赤いテーブルクロスが掛けられていて、旧ソビエトを思わす情熱を感じた。
壁には何枚かの油絵が掛けられていて、店内にアットホームな印象を受けた。
私達は席に座るが、まだお店を開けたばかりなので他にお客さんはいない。
メニューを見るとあまり馴染みのない名前が並んでいる。
ボルシチ・ピロシキ・ガルシューチキ等々の名前が書かれている。
どうしよか悩みながら岬に聞いてみた。
「何にします?」(相手の反応を見てる。)
「これにしようかな!?」とメニューの所を指した。
ランチセットか〜、なるほど!これなら無難と私は思い、同じのを頼んだ。(本当に小心者です。)
料理が来るまでしばらく話混んだ。
「滝君は関東だよね!?」
「ええ、神奈川ですけど?」
「今朝の天気予報を見てたけど、台風が関東地方に直撃してたよ!」「!!」それはやばい!と言うより、先日の天気予報で台風を警戒していたが、まさか本当に直撃しているとは、、(T T
すでに、チケットを買っているのでこれは困った!
「けれど、朝の出来事だから午後には快復しているかも。」と私をなぐさめてくれた。
「後で、私が確認してあげるね!」
それは、助かる!しかし、どう確認するのだろう?とその時は思ったが、今考えると電話で聞くという手段がある。
そんな事を考えていると、料理が運ばれて来た。
「お待たせしました。」といいながら料理をテーブルの上に並べられる。
「お客さんは初めてですか?」と訪ねられたので、私はうなずいた。
「ロシア料理と言ってますが、味は日本人好みに変えてあります。」
なるほど!と思い早速食する事にするが、どう食べていいのか解らない(^^;
ピロシキは丸い形をしたパンで、ボルシチは赤い色をしたスープの真ん中にサワークリームが乗っている。
仕方がないので、岬さんに聞いてみる。
小声で「岬さん、この料理はどう食べるの?」
岬さんはクスッと笑い答えた。「普通よ!ピロシキをそのまま食べてもいいし、ちぎってボルシチのスープに浸しながら食べてもいいの!」なるほど!と思い私はピロシキをちぎりボルシチのスープに浸して食べた。
これは旨い!!目から鱗が落ちそうになった。(± ±
ピロシキは単体で食べても味はそっけない様に感じたが何か具やスープに付けて食べるのには問題はない。
ボルシチは前者にも書いたが、赤いスープでタマネギ・キャベツ・牛肉・じゃがいも・ピーマン等を使い2日間も煮込むらしい。(後から聞いた話)
食事を終えると、食後の紅茶が来た。
見ると普通の紅茶の赤い色にしか見えない!たいして普通のと変わらないな〜と思うと岬さんは一緒に運ばれて来たジャムを紅茶の中に入れ、スプーンでかき混ぜた!
「岬さん。そういう風に飲むの?」
「ええ、そうよ!」と満面の笑みを浮かべた。
なるほど!と思い私も真似をして、ジャムを紅茶の中に入れ飲んだ。
こ、これは!(が〜ん)ってオーバー、ジャムを入れた紅茶は甘味があり、ジャムの香ばしい匂いがした。
そんな、ティータイムをしていると、岬さんはハンドバックから携帯電話を取り出し、電話を掛けた。
どうやら、航空会社に電話を掛けているらしい。
今、お店の中で掛けたら怒られてしまうのでやめましょう!
「どうやら、台風は過ぎたみたいで、飛行機の欠航は無いみたいよ!」
助かった〜。と思い残りの紅茶を飲んだ。それにしても、この時は携帯電話を持つ人はいいな〜と思う。(注:当時は1995年です。)
食事を終えた私達は一路、函館空港にタクシーを走らせた。
空港に着くと時計を見た。午後1時過ぎだ。
まだ、搭乗時間まで時間があるので、空港内の喫茶店で時間を潰す事にした。
ブラックコーヒーを飲み、先程飲んだ紅茶の甘味を消した。
「それにしても、あっと言う間だったね!」
私は飲もうとしたカップを止め答えた。
「そうだね!何か変な出会いだったけど。」
私たちは笑った。
色々な話をしていると、搭乗時間が迫って来たので、喫茶店を後にして、空港の受け付けカウンターに向かい搭乗手続きを済ませ、いよいよお別れが迫った。
「いよいよ、お別れだね!」
「うん、色々有り難う!」
「またいつか、会えるといけど、、」
「それは、心配には及びません!!」
「??」
どういう意味だ!岬さんには住所も電話も教えていないのに。
「よく解らないけど、さようなら!」
「さようなら!」
と握手を交わし、私はチェク・ゲートをくぐると「ピンポーン!」
「!!」
お得意の感知機に引っかかり、検査を受けさせられた。
岬さんの方を見ると、クスクスと笑っている。
何で、シリアスな場面なのに、コミカルな笑いが入るかな〜(^^;
以上がない事が解り、岬さんに手を振り、最後の別れを済ませて飛行機に乗り込んだ。
帰りは狭い飛行機となり、2×2の席となっている。(真ん中が通路になっているタイプ)
窓側の席に座り、飛行機が飛び立つのを待つと、隣に若い女性が座った。(お〜)
どうでもいいが、今回の旅は女性運に恵まれていたな〜と思うと飛行機のエンジンが動き出し、滑走路に向かった。
いよいよ、北海道ともお別れか!と思いながら、飛行機は晴天の秋空に飛び立った。
その後
自宅に戻った私は翌日から長野の自動車の合宿に向かう為、用意をしていた。
翌日、一緒に行く友達を向かいに行き、8日間の合宿に向かった。
もちろん!全日程をこなして帰ってくると、2通の絵はがきが届いていた。誰からだろう?と思い差出人を見ると、函館で会った岬さんからだ!
どうして、私の住所を知っていると思い、絵はがきを読むとその謎が解けた。
どうやら、トラピスチヌ修道院のお土産屋で、土産を送ろうと思い住所を書いたのを盗み見ていたらしい。(あなどれない!)(^^;
どうやら、車で道内を回っているみたいだ。
1通目の絵はがきを出した所は旭川の消印になっている。
2通目は釧路の消印なっていた。
その後、10月に入り、最後の3通目が送られて来た。
消印は日高の静内の消印になっている。
どうやら、無事に観光を楽しんだみたいだ。
その後、岬さんとは手紙のやりとりをしていたが、1997年の12月に結婚をしました。(先を越された〜)(^^;
現在は子持ちの母として頑張っている。たまに食事に誘われ、良い友人として付き合っている。
長い旅日記を読んでくれて、有り難うございます。m(_
_)m
これらは全て私が体験した旅行記です。
書いている本人が思い出したり、過去に自分で書いた筆跡を見て思い出し笑いしたり、もらったパンフレット等を見て書きましたが、日記に書くと、最後の函館編はドラマみたいになってしまった。(^^;
一応、言いますが。全て事実です。間違わない様に(笑)
最後に、ここに登場した岬さんは一回だけ当HPのボードに現れました。
そうですよね!岬さん!(バトンタッチ)
初めまして!岬です。
今回は特別に書いて良いと言うので、ご挨拶に来ました。
どうでした旅日記は?感想がありましたら、滝君宛にメールを書いてみて下さい!
あまり、書くのが苦手な岬なので、ここで下がります。
岬さんでした〜!!(^^
それでは他の旅日記もお楽しみ下さい。
放浪日記に戻る